現在,Ximianサイトで公開中のGNOMEの新バージョン「Ximian GNOME 1.4」は,アプリケーションの追加と削除が手軽に行える「Red Carpet」の搭載を始め,ファイルマネージャ「Nautilus」によりWindowsのように画像がファイルブラウズ上でサムネイル表示できるなど,機能アップと共にGUIツールの使い勝手も向上している。
現在サポートされているディストリビューションは次の通り。今回は,Red Hat Linux 6.2環境にインストールする過程を追っていくことにした。
・Red Hat Linux 6.0/6.1/6.2/7.0/7.1
・TurboLinux 6.0
・Debian GNU/Linux (Potato)
・SuSE LINUX 6.3/6.4/7.0
・Linux-Mandrake 7.0/7.1/7.2
・LinuxPPC 2000
・Yellow Dog Linux Champion Server 1.2
インストールを行うには,2つの方法が用意されている。1つは,lynxを使いターミナル上で「lynx -source http://go-gnome.com/ | sh」と指定する方法。2つ目は,インストーラをダウンロードして行う方法だ。ここでは後者の方法を選択した。
Ximianはかなり大容量なパッケージ郡のため,インストールオプションによって80〜180Mバイト程度をダウンロードしなければならない。このため,ADSL以上の回線スピードでなければつらいかもしれない。
# wget ftp://ftp.ximian.com/pub/ximian-gnome/installers/installer-redhat-62-i386.gz # gunzip installer-redhat-62-i386.gz # chmod +x installer-redhat-62-i386 # ./installer-redhat-62-i386 |
installer-redhat-62-i386を実行すると,X上にこのようなウィンドウが現れる
インストールタイプの問い。ここではすべてインストールを選択した。ノーマルでも構わないだろう
最終的に計150パッケージ,180.5Mバイトをダウンロードした。依存関係もここでチェックされる(実は,この時点で上側に依存不良が表示されていることが分かる)
ダウンロードが延々と続く。終了すると自動的にパッケージインストールへ移る
今回インストールを行っている最中に「libgtop-examples」が削除できないというエラーが表示された。やむを得ず一時中断をして「rpm -qa|grep libgtop」にて調べたが,RPMのデータベース上で不整合が生じてしまっていたため,次の手順にて削除を行っている。これにより依存チェックが解消され,インストールは無事に完了した。
# rpm --rebuilddb ←データベースの再構築 # rpm -e libgtop-examples-1.0.9-1 |
インストールが終了すると,このようにマシンの起動時にログインマネージャを使用するかの問いが現れる。ここでは標準設定のまま次へ
インストールの完了。OKを押してダウンロードファイルを削除するかなどの問いに答え,Xサーバの再起動を行う
レジスト登録後,起動してXimianデスクトップが表示されたところ
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