MPEG-1/2のムービーを観るためには,デコード(圧縮伸張で再生)をハードウェアまたはソフトウェアで行う2つの方法がある。前者の場合,Linuxに対応している代表的な製品として「REALmagic NetStream 2000TV」(バーテックスリンク)が挙げられる。
今回は,ハードウェアへの投資することなくソフトウェアデコードでMPEGムービーを観る方法を紹介しよう。代表的なデコードソフトは次の通りだ。
・VideoLAN
http://www.videolan.org/
・MpegTV
http://www.mpegtv.com/
・m2m
http://www5a.biglobe.ne.jp/~na_t/m2m/
・xine
http://xine.sourceforge.net/
ここでは,MPEG-1/2ムービーが観られるフリーソフトウェア「VideoLAN」を例に挙げて紹介する。Linuxだけでなく,WindowsやBeOS版などさまざまなプラットフォーム版が用意されているのも特徴だ。また,RPMパッケージも用意されているが,ここではあえてソースからコンパイルをしている。
$ wget http://www.videolan.org/pub/videolan/vlc/0.2.80/vlc-0.2.80.tar.gz ←wgetを使うとダウンロードが楽だ $ tar zxfv vlc-0.2.80.tar.gz $ cd vlc-0.2.80 $ ./configure $ make # make install # which vlc ←実行コマンドは「vlc」 /usr/local/bin/vlc |
Xのコンソール上で「vlc」と入力すれば,次のようなウィンドウが現れる。
通常のエクスプローラの詳細表示画面。「更新日時」を「ファイルの種類」よりも左に移す手順を紹介しよう
また,下画面のオプション設定から分かるようにDVDビデオも観ることも可能だ。もちろんDVDドライブがLinux上で認識されている必要があるが,このようにメニューからドライブデバイスを指定すれば,問題なく観ることができる。
DVDビデオやビデオCDの再生もできる
著作権フリーなムービーが見つからず,あえてブラックアウトさせている……。もちろんウィンドウ内だけでなくフルスクリーン表示も可能である
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