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» 2001年08月29日 00時00分 UPDATE

ストライプ処理でスワップ高速化を図ろう

[木田佳克,ITmedia]

 Linuxがインストールされているハードディスク上には,Linuxパーティション(データパーティション)以外にもスワップパーティションが割り当てられている。実メモリの残り容量が少なくなっても,実行パフォーマンスと引き換えにハードディスクを仮想メモリとして使用する仕組みだ。

 最近のLinuxカーネル2.2以降では,スワップパーティションには,1パーティションだけの使用という規定は無い。複数のスワップパーティションを使用することができる。

 また,同じ128Mバイトを1ドライブに確保するよりも,2ドライブに64Mバイトずつに分けて,RAID0(ストライピング)設定をすると効果的だ。サーバ用途などで,瞬時の負荷が掛かった場合にでも,スワップパーティションへの読み書きが分散処理される。例えば2つのドライブに分けた場合,単純計算では2倍のパフォーマンスが期待できるのだ。

# vi /etc/fstab

※通常は,このように「defaults」指定されている
/dev/hda2  swap  swap defaults 0 0

※次のように「pri=」指定で並列度合いを指定すればよい
/dev/hda2  swap  swap defaults,pri=5 0 0
/dev/hdb2  swap  swap defaults,pri=5 0 0

 注意しなければならないのは,1ドライブでパーティションを2つ確保しても高速化は図れない。別ドライブに分散させることがポイントだ。

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