Linuxがインストールされているハードディスク上には,Linuxパーティション(データパーティション)以外にもスワップパーティションが割り当てられている。実メモリの残り容量が少なくなっても,実行パフォーマンスと引き換えにハードディスクを仮想メモリとして使用する仕組みだ。
最近のLinuxカーネル2.2以降では,スワップパーティションには,1パーティションだけの使用という規定は無い。複数のスワップパーティションを使用することができる。
また,同じ128Mバイトを1ドライブに確保するよりも,2ドライブに64Mバイトずつに分けて,RAID0(ストライピング)設定をすると効果的だ。サーバ用途などで,瞬時の負荷が掛かった場合にでも,スワップパーティションへの読み書きが分散処理される。例えば2つのドライブに分けた場合,単純計算では2倍のパフォーマンスが期待できるのだ。
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# vi /etc/fstab ※通常は,このように「defaults」指定されている /dev/hda2 swap swap defaults 0 0 ※次のように「pri=」指定で並列度合いを指定すればよい /dev/hda2 swap swap defaults,pri=5 0 0 /dev/hdb2 swap swap defaults,pri=5 0 0 |
注意しなければならないのは,1ドライブでパーティションを2つ確保しても高速化は図れない。別ドライブに分散させることがポイントだ。
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