最近のRPMで配布されるパッケージは,Red Hat Linux 7.xに代表されるRPM 4.0が前提の形態になりつつある。最新版のRPMはすべてRPM 4.0でパッケージされたバイナリばかりである。
このような背景の中,RPM 3.xでカスタマイズされていたRed Hat Linux 6.2はそのままの状態では最新のrpm 4.0でパッケージされたバイナリを利用することができない。しかし,米Red Hat Softwareから配布されているアップデータを利用すれば4.0環境に移行することが可能だ(厳密には,rpm 3.0.5であればrpm 4.0で作成されたパッケージを扱うことだけは可能)。
次の順番でrpm 4.0パッケージをアップデートさせていこう。db3を先にアップデートしなければ,rpm 4.0パッケージのアップデート時にエラーではじかれてしまうので注意が必要だ。
・db3 packages for Red Hat 6.x
まず最初に,上記のページから次の3ファイルをダウンロードして,上から順番にアップデートしていこう。また,ファイル名をクリックすれば直接ファイルをダウンロードできる(2001年10月24日現在)。
# rpm -Uvh db3-3.1.17-4.6x.i386.rpm # rpm -Uvh db3-devel-3.1.17-4.6x.i386.rpm # rpm -Uvh db3-utils-3.1.17-4.6x.i386.rpm |
上記に挙げた最後のdb3-utilsをアップデートする場合,次のようなエラーが表示されたらtcl-8.0.x.i386.rpmをアップデートしてから再び実行する必要がある。このパッケージは,rpmfindから入手可能だ。
error: failed dependencies: libtcl8.0.so is needed by db3-utils-3.1.17-4.6x |
続いて,次のページからrpm 4.0本体をダウンロードする。ここでも次に挙げる順番でアップデートしていけば問題は起きないはずだ。
・rpm-4.0.2 for all Red Hat platforms and releases # rpm -Uvh rpm-4.0.2-6x.i386.rpm # rpm -Uvh rpm-devel-4.0.2-6x.i386.rpm # rpm -Uvh rpm-build-4.0.2-6x.i386.rpm # rpm -Uvh rpm-python-4.0.2-6x.i386.rpm # rpm -Uvh popt-1.6.2-6x.i386.rpm # rpm -v RPM version 4.0.2 ←「-v」指定で4.0になっていることが確認できる Copyright (C) 1998-2000 - Red Hat, Inc. This program may be freely redistributed under the terms of the GNU GPL ............................... |
注意点:rpm 4.0にアップデートをすると,rpm 3.0で管理されていたパッケージを操作できなくなる。どのようなパッケージが存在するかは把握できるものの(rpm -qa),削除やアップデートすることができなくなってしまうので注意してほしい。
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