ラウンドロビンDNSでhttpサーバへの負荷を分散させたい

　大規模なWebサイトでは，いちどに予想以上のアクセスが集中すると訪問者へエラーコードを返すようになってしまう。このような場合には，並列に運用するサーバでなるべく負荷が均等になるよう処理分散し，割り当てる機能がある。これを一般的にロードバランシングと呼ぶ。

　ここでは後述するように完全なる方法ではないものの，手軽にバランス機能を実現できる方法を紹介しよう。ロードバランスのための最も簡単な方法は，ネームサーバBINDのラウンドロビンDNS機能を使うことだ。ここでは，DNSのA（address）レコードで指定している例である。

　ただし，ここで紹介したラウンドロビンDNS（DNS Round Robin）では，完全なるバランシングを期待することができない。DNSに頼る方法ではリゾルバ情報がインターネット上のネームサーバにキャッシュされるため，たとえば特定のwww3へアクセスが向かってしまう可能性があるためだ。あくまでも簡易型だと割り切る必要がある。