freeコマンドの表示結果を見ていると,Linuxの起動直後から徐々に空き容量(free)が減っていくのが分かる。これは,Linux起動直後からハードディスクのバッファキャッシュが膨張し始めることに影響するためだ。ファイルを読み込むたびにキャッシュされるが,クリアされれば無用な消費は軽減される。しばらく放っておけば無用な消費は復帰するだろう。
また,ほかにも考えられる原因として,例えばApacheでPerlの実行をメモリに保持しておくmod_perlが組み込まれていれば,アクセスがあるたびにキャッシュされ続けて消費メモリが上昇するなども見落としがちな点だ。
$ free total used free shared buffers cached Mem: 126692 122480 4212 1652 19560 31740 -/+ buffers/cache: 71180 55512 Swap: 353380 9824 343556 |
実は,freeコマンドで表示される「空きメモリ(free)」値にはハードディスクのバッファキャッシュに利用される「buffer」のメモリ量が含まれていない。実際の空きメモリ容量を知るには,「buffer」と「free」値を加える必要があることも覚えておきたい。
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