実体ファイルのエイリアスを作成するシンボリックリンクは,さまざまな場で利用される利用頻度の多いものの1つだ。同じくlnコマンドであっても,シンボリックリンク指定の「-s」を付加させないと,ハードリンクになる(後述,関連Tips参照)。
このハードリンクは,リンクファイルを作成するごとにカウントが増え,0になると実体ファイルも削除されるという特徴がある。たとえば次のように指定しておけば,万が一「/etc/fstab」を削除してしまっても「/etc/bak」(すでにバックアップディレクトリとして作成していることを前提)には最新ファイルが残されている。ただし,ディレクトリはハードリンクできないため,例のようにファイル単位で指定する必要がある。
# mkdir /etc/bak # ln /etc/fstab /etc/bak/fstab # rm /etc/fstab ←試しに削除をしてみる rm: `/etc/fstab' を削除しますか(yes/no)? y # ls /etc/bak/ fstab ←リンクファイルには影響していない |
・関連Tips
ハードリンクってなに?
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