Linuxでブート可能なCD-R/RWメディアを作成したい場合,「El torito」と呼ばれる形式にする必要がある。イメージファイルを作成する「mkisofs」には,El torito形式に沿ったでISO9660イメージファイルを作成する機能が用意されている。ここでは一連の作業を順番に追っていこう。
まず最初に用意しなければならないのは,ブートする際のイメージ作成だ。これには1.44Mバイト,または2.88Mバイトのフロッピーディスクを使い起動ディスクを作成する必要がある。手順は「起動用のフロッピーを作成したい」Tipsを見てほしい。
起動フロッピーを用意したら,起動イメージファイルとしてダンプする必要がある。次のように指定しよう(フロッピードライブが/dev/fd0の場合)。
$ dd if=/dev/fd0 of=floppy.img |
ここで作成した起動イメージファイルと,通常のデータをディレクトリ下などに用意して「mkisofs」ツールでの操作に移る。基本的な操作は「CD-Rメディアに書き込むためのイメージファイルを作りたい」Tipsにまとめてあるが,起動イメージファイル(ここでは,floppy.imgとする)を指定するには「-b floppy.img」を付加させればよい。上記Tipsを元に付け加えると,次のような指定になる。
$ mkisofs -b floppy.img -r -J -o temp.img ./rpm |
ISOのイメージファイルが作成されたら,あとは「CD-Recorder」ツールを利用して通常通りメディアに書き込めばよい。詳しくは,「CD-R/RWメディアに書き込みをしたい〜コマンドライン編〜」Tipsを参考にしてほしい。
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