ウィンドウマネージャが起動しなくなった場合、ユーザーディレクトリ下に作成されたXの環境設定ファイルを疑ってみる必要がある。通常、Red Hat Linuxなどのディストリビューションパッケージでは、次のように設定ファイルを参照し、起動されている。
・xdmからログインする際に実行されるスクリプト
~/.xsession
存在しない場合には、
/etc/X11/xdm/Xsession
・startxと同時に実行されるスクリプト
~/.xinitrc
存在しない場合には、
/etc/X11/xinit/xinitrc
このため、グラフィカルログインのXDM(X Display Manager)環境であれば次のように、
$ rm ~/.xsession |
テキストログオンからstartxで起動させている際には、次のように指定してみよう。もちろん、この指定は環境をクリアにする(rmコマンドで削除)という意味のため、あらかじめウィンドウマネージャで自動起動を指定している場合などは(参考「Xの起動時に特定のツールを自動起動させたい」Tips)、バックアップファイルを作成するなどを行い保存しておこう。
$ rm ~/.xinitrc |
なお、上記の2種類のファイルはそれぞれの目的を持っているが同一内容でも構わない。管理を楽にするためには、次のように.xsessionから.xinitrcを参照するよう指定しておくのもよいだろう。
$ cat ~/.xsession
#!/bin/sh |
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