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» 2002年12月11日 19時17分 UPDATE

容量指定のダミーファイルを作成したい

[木田佳克,ITmedia]

 トラフィックの測定やファイルサーバのテストなど、希望する容量のダミーファイルが必要な場合がある。ここではddコマンドを利用したダミーファイル作成方法を紹介しよう。

# dd if=/dev/zero of=tempfile bs=1M count=10
読み込んだブロック数は 10+0
書き込んだブロック数は 10+0

# ls -l tempfile
-rw-r--r--  1 root  root  10485760 12月 11 18:59 tempfile

 上記は、ファイル名「tempfile」で10MBのファイルを作成する指定例だ。ポイントは、「/dev/zero」として「\0」文字(null)を読み込み、ブロックサイズ(bs=)に小さすぎない適度なサイズを指定し、「count=」で作成するファイル容量を指定するという点だ。

 ddコマンドは、ファイルを変換してコピーするものであり、前述のようにここではnullが指定ファイルに容量分書き込まれることになる。

 中でも迷いがちなオプションは「bs=」のブロックサイズかもしれない。使用中メディアの物理ブロックサイズの倍数という決まりはあるものの、通常は「1024」でよいだろう。より大きなサイズのファイルを作成する場合には、処理スピードを重視して「1M」などと指定すればよい。

# dd if=/dev/zero of=file bs=1024 count=1000
読み込んだブロック数は 1000+0
書き込んだブロック数は 1000+0

# ls -l file
-rw-r--r--  1 root  root  1024000 12月 11 19:09 file

 上記は、1024バイトのブロックサイズを指定し、100カウントの1Mバイトのファイルを作成する指定例だ。

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