netstatで表示される状態表示文字列の意味は?

» 2002年12月11日 23時49分 公開
[木田佳克ITmedia]

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 サーバ上でやり取りされるTCP/IPの状態を表示可能なコマンドの一つ「netstat」。次のようなオプション指定で、状態表示結果をコントロールすることが可能だ。

コマンド指定 内容
netstat -a コネクション状況が「LISTENING」になっているものも含め全て表示する
netstat -e イーサネット統計情報を表示する
netstat -s TCP、UDP、IP、ICMPについての内部統計情報を全て表示する
netstat -s -[プロトコル名] プロトコル名に、TCP、UDP、IP、ICMPを指定すると、それぞれの統計情報のみが表示される
netstat -r ルーティング情報を表示する

 ここで表示される状態表示には、幾つかのものがある。次に挙げるのがそれぞれの内容だ。

表示文字列 状態内容
ESTABLISHED TCPでの接続が確立されて、現在通信が行われている状態を指す
TIME_WAIT 接続終了待ちの状態を指す。しばらくすると、CLOSEDへ移行する
LISTENING 利用可能なポートの待ち受け状態を指す。「-a」オプションを付加させた場合に表示される
SYN_SENT サーバに接続要求(SYNchronize)を送信したが、応答(ACKnowledgement)を受けていない状態。ACKを受け取るとESTABLIHSEDへ移行する
SYN_RECEIVED クライアントからSYN要求を受け取った直後の状態を指す
FIN_WAIT_1 サーバからFINが送信された状態。この状態では、ACKを受信するとFIN_WAIT_2へ移行し、その前にFINを受けるとCLOSINGへ移る
FIN_WAIT_2 ACK受信状態を指す。次はTIME_WAITへ移る
CLOSE_WAIT サーバからFINを受信した状態を指す。次はLAST_ACKへ移る
CLOSING FIN_WAIT_1項目のようにFINを受け取ってコネクションが閉じられる状態を指す
LAST_ACK FINに対するACK待ちの状態を指す。ACKを受信するとCLOSEDへ移行して終了する
CLOSED 未使用状態のTCPポート

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