Red Hat Linuxを始め最近のディストリビューションの多くでは、CDマウント操作を行う際に、次のようにファイルフォーマットを指定せずに済む。
$ mount /mnt/cdrom |
これは、意識せずに済んでいるだけであり、標準設定でファイルフォーマットが指定されている個所があるためだ。/etc/fstabファイル内を覗いてみると設定詳細が分かる。
# cat /etc/fstab 〜 中略 〜 /dev/cdrom /mnt/cdrom udf,iso9660 noauto,owner,kudzu,r o 0 0 |
上記の設定から、コマンドラインで「mount /mnt/cdrom」と指定することは、次のように入力したことと同じ意味となる。
# mount -r -t iso9660 /dev/cdrom /mnt/cdrom |
もし、万が一、次のようにデバイスリンクを削除してしまった場合、デバイスファイルからシンボリックリンクを張り直せばよい。
# rm /dev/cdrom |
「/dev/cdrom」は、シンボリックリンクになっている。ここでは「/dev/hdc」からのリンクであることが分かるが、環境によって異なるため、調べるにはカーネルメッセージからgrepしよう。
# ls -l /dev/cdrom lrwxrwxrwx 1 root root 8 4月 2 17:07 /dev/cdrom -> /dev/hdc # ls -l /dev/fd lrwxrwxrwx 1 root root 15 4月 3 01:01 /dev/fd -> ../proc/self/fd |
CDのデバイス名を調べる。
# dmesg|grep CD hdc: CREATIVEDVD5240E-1, ATAPI CD/DVD-ROM drive hdd: CD-ROM 48X/TKU, ATAPI CD/DVD-ROM drive |
ここで表示された「CREATIVEDVD5240E-1」を「/dev/cdrom」として利用したい場合には、次のように指定すればよい。
# ln -s /dev/hdc /dev/cdrom |
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