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» 2003年06月26日 18時23分 UPDATE

CDデバイスファイルを復活させるには

[木田佳克,ITmedia]

 Red Hat Linuxを始め最近のディストリビューションの多くでは、CDマウント操作を行う際に、次のようにファイルフォーマットを指定せずに済む。

$ mount /mnt/cdrom

 これは、意識せずに済んでいるだけであり、標準設定でファイルフォーマットが指定されている個所があるためだ。/etc/fstabファイル内を覗いてみると設定詳細が分かる。

# cat /etc/fstab
〜 中略 〜
/dev/cdrom /mnt/cdrom udf,iso9660 noauto,owner,kudzu,r o 0 0

 上記の設定から、コマンドラインで「mount /mnt/cdrom」と指定することは、次のように入力したことと同じ意味となる。

# mount -r -t iso9660 /dev/cdrom /mnt/cdrom

 もし、万が一、次のようにデバイスリンクを削除してしまった場合、デバイスファイルからシンボリックリンクを張り直せばよい。

# rm /dev/cdrom

 「/dev/cdrom」は、シンボリックリンクになっている。ここでは「/dev/hdc」からのリンクであることが分かるが、環境によって異なるため、調べるにはカーネルメッセージからgrepしよう。

# ls -l /dev/cdrom
lrwxrwxrwx 1 root root 8 4月 2 17:07 /dev/cdrom -> /dev/hdc
# ls -l /dev/fd
lrwxrwxrwx 1 root root 15 4月 3 01:01 /dev/fd -> ../proc/self/fd

 CDのデバイス名を調べる。

# dmesg|grep CD
hdc: CREATIVEDVD5240E-1, ATAPI CD/DVD-ROM drive
hdd: CD-ROM 48X/TKU, ATAPI CD/DVD-ROM drive

 ここで表示された「CREATIVEDVD5240E-1」を「/dev/cdrom」として利用したい場合には、次のように指定すればよい。

# ln -s /dev/hdc /dev/cdrom

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