「日本Sambaユーザー会」が中心となって機能拡張された「ゴミ箱」機能。WindowsやMacOSのデスクトップ上でお馴染みな削除ファイルを一時的に保存しておくための仕組みだ。
Sambaでも同等の機能が実現可能である。ただし、ローカルゴミ箱ではなく、ネットワークゴミ箱である点に注意が必要だ。一時的に保存される削除されたファイルは、以下に挙げるSambaで設定するディレクトリ下に一時保存される。
この機能が利用できるのは、「日本語版 Samba 2.2.x」以降。
設定方法は、smb.confの中でrecycle binパラメータを追加すればよい。以下の例であれば、各ユーザーのホームディレクトリ下に「.recycled」という名で格納ディレクトリが作られることになる。
# rpm -qa|grep ^samba samba-common-2.2.7a-8.9.0 samba-client-2.2.7a-8.9.0 samba-2.2.7a-8.9.0 # rpm -e samba-common-2.2.7a-8.9.0 samba-client-2.2.7a-8.9.0 samba-2.2.7a-8.9.0 # rpm -ivh samba-2.2.8a-1.i386.rpm # vi /etc/samba/smb.conf 〜中略〜 [homes] comment = Home Directories writeable = Yes browseable = No recycle bin = .recycled |
Samba(smbサービス)デーモンを再起動させれば、設定が反映される。
# /etc/rc.d/init.d/smb restart |
稼働後には注意点があり、ゴミ箱ディレクトリ(上の例では~/.recycled/)内には、削除ファイルが保存され続けるため、定期的にメンテナンスする必要がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.