フェイルオーバー(ふぇいるおーばー)情報マネジメント用語辞典

failover

» 2009年08月24日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 稼働中のシステムが何らかの理由で停止したとき、予備の代替システムにアプリケーションやサービスの実行を引き継いで、継続動作させること。通常はシステム障害対策としてのそれを指し、冗長化やクラスタリングなどの技術によって実現される。

 広義には、システムメンテナンスなどによる停止(計画停止)と障害などによる異常停止(計画外停止)による切り替え、あるいは機器やソフトウェアによる自動切り替え(狭義のフェイルオーバー)と人間による手動切り替え(スイッチオーバー)を含む総称として用いられるが、通例は処理中のサーバやシステム、ネットワークが異常事態で機能停止・性能低下に見舞われたとき、予備系に処理を自動的に引き継ぐ機能をいう。

 予備機・コンポーネントが2つ以上あり、2つ目以降のコンポーネントにも障害が発生しても3番手・4番手……と処理を次々と引き継いでいく機能を「カスケードフェイルオーバー」という。

参考文献

▼『コンピュータシステム災害復旧の対策――ディザスターリカバリ対策の構築』 谷井成吉=著/ダイヤモンド社/2006年9月


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