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» 2004年02月10日 21時06分 UPDATE

第5回ROBO-ONE詳細レポート(1)ロボットを通じて家族のきずなを!〜ROBO-ONE Junior with Family (1/3)

おなじみになったロボットの競技会「ROBO-ONE」の第5回大会が先頃開催された。ますますレベルが上がるロボット対戦の詳細な模様をお届けしよう。まず1回目はこどもとその家族による「Junior with Family」だ。

[こばやしゆたか,ITmedia]

 もうおなじみの2足歩行ロボットの競技会「ROBO-ONE」の第5回大会が日本科学未来館で開催された。今回は、競技会が1月25日と1月31日〜2月1日の2回の週末に分かれ、その間には展示会を行うという日程になっていた。

 最初の週末の1月25日には、前回より加わった「ROBO-ONE Junior with Family」と新設の「ROBO-ONE J-Class」の2つのクラスのリーグが開催された。今日はそのうちJunior with Familyのレポートをしよう。

 「ROBO-ONE Junior with Family」は、こどもたちとその家族のための大会だ。こどもをほったらかしてロボットにうつつを抜かしているお父さんの「親子の危機」を改善するため、こどもにも一緒にロボットをやってもらろうというもの。参加資格は「家族(親子、兄弟、いとこなど、あるていど広義のファミリー)2名以上のチームで参加。そして、ロボットの操縦者は中学生以下であること」となっている。

 一方「ROBO-ONE J-Class」は、本来的には初心者のためのクラスだ。現在のROBO-ONE大会に出場するロボットはとってもすごいものになってしまっている。そのために、参加資格にもかなり高度なことを要求される。これでは敷居が高すぎてなかなか初心者が加わってくれない。そこで、初心者でも参加しやすいようにと新設されたのがJ-Classだ。

 クラスごとのレギュレーションの違いをまとめると次のとおり。

Jr with Family J-class ROBO-ONE(無印)
参加資格 家族(操縦者は中学生以下) だれでも だれでも
ロボット身長 50cm以下 50cm以下 20〜120cm
ロボット重量 1kg以下 1.2kg以下 無制限
自由度(*1 10以下 無制限 無制限
電源 ロボットに搭載 ロボットに搭載 ロボットに搭載
コントロール 有線または自律 有線または自律 有線または自律

jn_keiryo.jpg

 それにしても「Junior with Family」と「J-Class」ってのは、名前が似ていて分かりにくい。初心者クラスはbeginnerのBとか、noviceのNとかにすればいいのに。そう思って、大会委員長の西村輝一さんにうかがった。

 「分かりにくくて申し訳ない。J-ClassのJもJuniorです。実は、近い将来Jr with FamilyとJ-Classとを一本化させたいという含みがありまして、こういう名称になっています。今回も試しに両クラスのチャンピオンに最後に闘ってもらうわけですが、これもたぶん、あまり差が出ないと思うんですよ」

 さて、試合に先立って、「Jr with Family」に参加するこどもたちと、富士通オートメーションのロボットHOAP-2とによる選手宣誓が行われた。

予選

 まず、Junior with Familyクラスの予選が行われた。とはいうものの、参加チームがちょうど8だったので、全員が決勝トーナメント進出できる。予選はその組み合わせを決めるものとなった。

 予選演技は2分間のデモンストレーションだ。これを5人の審査員が採点するという形式。規定演技は次のとおり。

  • 2足歩行で5歩以上歩く(片足は完全に地面から離れること。すり足はダメ)
  • 屈伸
  • 横歩き
  • ボックスダンス(*2

 ロボットのレベルが高いのは前回同様。ジュニアだなんて甘く見ているとびっくりする。いまやfuro事務局室長の先川原正浩さんは、前回のJunior with Familyを見損ねていたんだけど、今回見てかなり驚いていた。

 とはいうものの、前回より今回のほうがこどもたちがタッチしている要素が少ないような感じはした。このあいだの大会は夏休み真っ最中だったけど、今度は普通の週末だ。いじっている時間も少ないだろう。とくにディフェンディングチャンピオンの中村茉里香(まりか)さんは、翌日学校があるため不参加。姫路から来るので、1日休めばいいというわけにはなかなかいかないのだ(でも、お父さんはJ-Classと本大会に参加する)。

jn_morote.jpg

 「チームイシダタカヒロ」の「morote」。脚だけのロボットという構造なのだけど、起き上がり方がすごい。動画はこちら(1.1MB)。

jn_robomasa2.jpg

 「マリリンズ」の「ロボマサII」。前回は、姉がピアニカで応援というチームワークを見せてくれたけど、今回はそれはなし。ロボットのデザインも大きく変えてきた。

jn_arimaro2.jpg

 「ドン アリウス チーム」の「ありまろ2」。100円均一のせっけん箱を使った美しいロボットは健在。前回とデザインもよく似ているのだけど、中身はかなり改良され、運動性能も上がっている。操作はPocketPCだ。このロボットが予選を1位で通過した。


*1 ロボットのすべての関節の動きの回転軸の数の合計。もっと現実的にいうと、ロボットに使われているモーターの数。いまロボットに使われているモーターは、回転軸を複数持ってはいないのだ。

*2 ROBO-ONEにおいては、「ボックスダンスとは四角形を描くように移動するダンス」とのみ規定されている。具体的なステップについては決められていない。人間のダンスでは、サンバ(ポップスも)はこんなだし、ワルツはこんならしいんだけど、これをきちんとやっているロボットは本大会にもいなかった。特にサンバは脚をクロスさせる瞬間があるから、難しそうだ(以上、前大会と同じ注釈)。

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