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» 2004年02月12日 21時01分 UPDATE

BBケーブルTVが「まだ本格展開されていない」理由とは……

ブロードバンド放送サービスとして、鳴り物入りで始まった「BBケーブルTV」。しかし、現状ではまだ“本格展開”とはいえないようだ。この理由として、孫社長が挙げたことは?

[新崎幸夫,ITmedia]

 Yahoo!BBのブロードバンド回線を利用した放送サービスとして、鳴り物入りで始まった「BBケーブルTV」。しかし、現状ではまだ“本格展開”とはいえないようだ。

 2月12日のソフトバンクの決算説明会では、BBケーブルTVの会員数が明かされていないことを指摘し、「会員数も明かせないほど不振なのでは」とする質問が飛んだ。

「STB第二弾」を準備中

 孫社長が、会員数が飛躍的に伸びていない理由として、まず挙げたのは「現在は営業を本格的にかけていない」ということ。ユーザーの反応を確かめつつ、効果的な営業手法を探っている段階だという。

 もう1つの理由は、「現在、第2弾のSTBを仕込んでいる」からだという。STBは、ユーザー宅に設置する端末装置。

 「STBのモデル2.0を仕込んでいる最中。既に開発は終わったが、量産するにはもうしばらく時間がかかる」。

 実は、昨年11月の時点で、BBケーブルTVの次期コーデックが開発されていることが明かされていた(2003年11月の記事参照)。これは、現状MPEG-2の2Mbpsで実現しているクオリティと同品質の映像を、1Mbpsで実現できるというもの。孫社長の話を聞いている限り、新モデルのSTBに、このコーデックが搭載されるようだ。

 そこで、問題が生じる。BBケーブルTVでは、コンテンツをIP網上でマルチキャストする。しかし、「異なるテクノロジーの圧縮技術が2つあると、別々にマルチキャストすることになるため、ネットワークの負荷が2倍になる」(孫氏)のだ。

 「一時的には、2つのSTBが並存してもいいが、最終的にはモデル1.0のSTBは廃棄しないといけない」。

 つまり、いずれ捨てることになるSTBを普及させる意思はなく、会員獲得を“コントロールしている”状況だという。いずれにせよ、現状で会員数があまり増えていないことだけは、確かなようだ。

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