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» 2004年03月05日 20時56分 UPDATE

ロボットのアスレチック大会〜ROBO-ONE Special (1/6)

ロボット同士のバトルという印象が強いROBO-ONEだが、階段の上り下りやダッシュなどアスレチック競技だけを集めた大会が先頃開催された。「え、こんなのできるの?」と思っちゃうようなフィールドに、果敢に挑戦したロボットたちの様子をレポートしよう。

[こばやしゆたか,ITmedia]

 4年ぶりの2月29日、第1回「ROBO-ONE Special」が、東京・蒲田の日本工学院専門学校で開催された。これは、階段の上り下りやダッシュなどの非格闘系のロボット競技会だ。中でも、今回新設された競技「ROBO-ONE Eagle」は、さまざまな障害を乗り越えて進むというもので、フィールドが発表されたときには「こんなのできるのか?」と言われたものである。どんな大会になったのか、その様子をレポートしよう。

 今までも、ROBO-ONEには非格闘系競技があったのだけど、それは、バトルと同じに日に、競技の合間に開催されていた。これだと、バトルに専念したいという人は、参加を見合わせてしまうし、ロボットを非格闘用に調整しなおすということも難しかった(やる人はやっていたわけだが)。また、バトルの参加人数自体も増えたので、競技の合間なんていう時間の余裕もなくなってしまった。このような理由から、今回、別に日程を設けて開催することにしたというのが「ROBO-ONE Special」だ。

 「ROBO-ONE Special」は、次の4種類の競技からなる。

  • ROBO-ONE Stairs

 段差30ミリ、5段の階段を上って向う側に降りる。

  • ROBO-ONE Doors

 ドアノブを回して扉を開けて、向う側に行って、ドアをちゃんと閉める。

  • ROBO-ONE Dash

 新種目。うつぶせの状態から起き上がって、180度反転して、2mの距離を走る速さを競う。この競技のみタイムトライアルではなく、1対1の対戦。

  • ROBO-ONE Eagle

 障害物競走というかアスレチックというか、いくつもの障害を乗り越えてゴールするまでの速さを競う。

 個々の競技で優勝者を決めるほか、順位点による総合優勝者も決める。

ROBO-ONE Stairs

jn_stairs.jpg

 

 このような階段を上って、向こう側に下りてくれば成功。材質はアルミ、段差は30ミリ、ステップの奥行きは100ミリ。制限時間は2分(*1)。歩くときに、足の裏以外の部分がどこかにちょっとでも触ったら、最初からやり直し。制限時間内のやり直しは無制限。

 前回はOMNIHEADの前田武志さんが、1分25秒でミッションクリアしたのだけど、彼は今回は参加していない。

 出場ロボットは11台。全部紹介するのはちょっと無理なので、目立ったものだけ。すみません。

  • HAJIME ROBOT(坂本元)

 「ランブル」で会場を沸かせたHAJIME ROBOTだ。しかし、今回は金色のマシンで登場。右足を先に上の段にあげて左足が追いつくというスタイルで着実に上っていく。ところが、上りの最後の段から、頂上にいくところで、左側に転げ落ちてしまう。再挑戦するも全く同じところで同じように転がる。そこで、今度は反対側から上るようにしたが、時間切れ。「あの面が0.2度傾いている」という名言を残した。

st_hajime.jpg 映像はこちら(1.3Mバイト)
  • SRASH(諏訪東京理科大学ロボット研究会)

 学生チーム。やはり右足先行で一歩ずつ着実に上っていく。0.2度もものともせず、頂上にたどり着く。下りに入るところで慎重に位置決めをし、下りも無事こなした。ミッションクリア。時間は1分23秒。前回のOMNIHEADを上まわるタイムだ。

st_srash.jpg 映像はこちら(1.7Mバイト)
  • DAYNAMIZER(スギウラファミリー)

 今回はファミリーという形で登場だ。操縦者も息子さんである。右足先行だが、1段上った直後に前に倒れそうになるのを必死にこらえるという雰囲気だ。しかし4段目から頂上にあがるとき、そのまんま、前のめりに倒れてしまう。リトライするも同じ。「機械は正直だから、あの段は傾いている」と、坂本説を裏づける証言。しかし、大会の性質上、階段が厳密に作られていることは保障しないので、だからといって救済されるということはない。

st_dyna.jpg


*1 前回大会の後、西村輝一実行委員長は「次は1分かな」と言っていたのだけど、それは阻止されたようだ。

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