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» 2004年03月12日 01時28分 UPDATE

レビュー:日本ビクター「DR-MV1」DVDマルチでフル対応、画質にもコダワリを見せるVHS一体型 (1/2)

最初に取り上げる「DR-MV1」は、VHSの開発元でもある日本ビクターのVHS一体型DVDレコーダーだ。DVDマルチドライブを搭載し、DVD-RWはビデオフォーマットとDVD-VRフォーマットをサポート。さらに、画質にも一工夫がされている

[坪山博貴,ITmedia]

 最初に取り上げる「DR-MV1」は、VHSの開発元でもある日本ビクターのVHS一体型DVDレコーダーだ。S-VHS簡易再生をサポートするVHSビデオと、DVDマルチドライブの組み合わせで、地上波ダブルチューナーの搭載により2番組の同時録画にも対応する。VHS+DVDレコーダーとしてはソツのない基本スペックだ。なお、3つ目のチューナーとしてアナログBSチューナーを追加した姉妹機「DR-MF1」もある。

photo デザインとしては特に目立った部分はない。左にVHS、右にDVDという平均的なレイアウトだ。操作系の一部は右下部のカバー内に収容したため、すっきりとした印象を受ける
photo カートリッジタイプのDVD-RAMには対応していない

 今回の特集で扱う製品の中では、東芝の「D-VR1」もDVDマルチドライブを搭載しているが、D-VR1のDVD-RWはビデオフォーマットのみの対応だ。対してDR-MV1は、DVD-RWでビデオフォーマットにくわえ、録画・編集の自由度が高いDVD-VRフォーマットもサポートしている。DVDビデオレコーダーとしては、フルフォーマット対応といえるだろう。

 録画・編集の自由度という点では、両製品ともDVD-RAMが利用できるため、あまり差はないが、DVD-RAMに比べれば再生互換性の高いDVD-RWで、DVD-VRモードが利用できるのはメリットといえる。とくにポータブルDVDプレーヤーなどでは、DVD-RAM非対応の製品も多いからだ。

チューナーの質は高い

 本製品を使用して真っ先に感じるのはチューナーの質の良さ、そしてVHSとDVDでテレビ放送の表示品位の違いがほとんどない、つまり2つのチューナーの質がほとんど同等である点だ。実は、VHS一体型DVDレコーダーでは、VHS部とDVD部でチューナーが全く異なる傾向の製品も珍しくない。しかし本製品では、両方のチューナーで同じ番組を見ていると切り替えてもまったく気が付かないほどだ。VHSでは録画品質に限界があるとはいえ、やはり2つのチューナーの質が同等なのは、使っていて違和感がない。

 VHSとDVD、2つの操作系もそつなくまとめている。VHS一体型レコーダーは、別のレコーダーを1つにまとめたような製品であり、またそれぞれ機能や操作方法が違うこともあって、VHSとDVDのユーザーインタフェースが大きく異なる場合が多い。DR-MV1も、録画予約や設定などの画面がDVDとVHSでまったく違う点は他の製品と同様だ。だが、リモコンでは、ほぼ同じ機能が同じボタンに割り当てられており、極端に操作体系が異なるわけではない。

photo DVD側の設定画面
photo VHS側の設定画面。機能の違いから内容は異なるが、意味的には同じ内容だ

 また画面表示と操作が一致しているのも良い。本体やリモコンでの操作は、常に画面表示されている方(デッキとして選択されている方)が対象になっており、DVDで録画中にVHS側でビデオテープを再生しているといったときに、再生を停止させるつもりでDVD側の録画を停止させてしまうといった失敗がない。トリッキーな操作はできなくなるが、メインユーザー層を考えると、これは良い判断といえるのだろう。

photo 左側のカバー内には入力端子
photo 右側のカバー内には操作系のボタンとDV入力端子を備える。操作系はVHSとDVDで共用だ
photo リモコンもVHSとDVDの切り換え式で、ボタンも全て共用。基本的にはDVDビデオレコーダーのものだ。Gコード予約は入力したコードがテレビの画面に表示されるタイプで、液晶ディスプレイなどは付いていない

 録画予約はVHS、DVD共に最大8番組/1カ月と標準的で、Gコードも利用できる。一方のDVDでは、番組名を携帯電話と同じ方法(リモコンのテンキーを使用)で、かな漢字変換を使って入力することも可能だ。レスポンスなどを考慮すると番組名の入力はあまり積極的に利用しようとは思わないが……。

photo DVD側の予約一覧画面
photo VHS側の予約一覧画面。デザインはまったく異なるが、基本的に左右キーで項目間を移動し、上下キーで項目内容を変更する。終了するためのキーも同じで、基本的なユーザーインタフェースは統一されている

 DVDでは、ディスク単位でも最大8番組/1カ月の予約ができる。この場合、予約情報はDVDディスクに書き込まれ、毎週同じ番組の録画を設定した場合などはメディアの空き領域がなくなると古い録画済み番組から上書きされる。連続ドラマの予約録画などはこのディスク予約を利用すると良いだろう。ただし、ディスクの入れ間違いには要注意だ。

4時間録画まで実用画質を維持

 DVDへの録画では、DVD1枚に最大1時間/2時間/4時間/6時間の録画ができるXP/SP/LP/EPモードの4段階に加え、FR(フリーレート)モードがあり、61段階もの画質設定を選択できる。FRモードは、“DVD1枚あたりに何分録画できるか”を基準にして5分刻みの設定が可能だ。ビットレートなどより、ずっとわかりやすい表記といえる。また、設定時にはDVDメディアの空き容量に応じて録画可能な時間も表示される。

photo 情報画面にも、挿入されたDVDメディアに録画可能な時間が表示される
photo 画質の設定では、各モードの録画可能時間も表示される

 録画面で印象的なのは、DVD1枚に4時間の録画が可能なLPモードまで画質の破綻が少ないことだ。DVD1枚に4時間の録画が可能なLPモードでは映像ビットレートは2Mbps程度になり、解像度をハーフD1(352×480ピクセル)やSIF(352×240ピクセル)に落としてしまう場合が多い。ビットレートに相応の解像度にしないとブロックノイズなどが目立ち、動きの激しいシーンなどで破綻をきたすからだ。

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