レビュー
» 2004年05月06日 05時10分 UPDATE

レビュー撮影スタイルの“革命”――日立DVDカム「DZ-MV580」 (1/2)

DVDやHDDなどディスクメディア全盛のAV製品の中で、ビデオカメラの世界はまだテープメディアが第一線で活躍中。だがディスクメディアの使い勝手の良さを生かしたDVDカムにも徐々に注目が集まっている。日立製作所が今春発売したDVDカム「DZ-MV580」にスポットを当ててみた。

[西坂真人,ITmedia]

 日立製作所が2月に発表したデジタルビデオカメラの新製品「DZ-MV580」は、松下電器産業と共同開発した“DVDカム”シリーズの第2弾。ほぼ同じ仕様で松下が「DVDデジカム VDR-M70K」を発売しているが、開発を主導した日立のDZ-MV580がDVDカムの本家本元だ。

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 MiniDV/Hi8/VHS-Cなどテープメディアを使う従来型ビデオカメラに比べて、ディスクメディアを採用したDVDカムの最大のメリットは「使い勝手の良さ」。

 テープ方式を使っていて一番不便に感じるのは、編集・再生作業が面倒な点。ランダムアクセスが苦手なテープメディアは、撮影中の編集作業はほとんど不可能に等しく、また撮影合間の再生も直前に録画したシーンの確認程度で、ヘタにテープを巻き戻して再生したりすると、撮りたいシーンを逃したり「重ね撮り」といったアクシデントに見舞われる恐れもある。結局はダラダラと余計な映像までテープ一杯まで撮影して、後で編集するというスタイルになる。

 だがテープメディアの編集は思いのほか手間がかかるのだ。

 ビデオカメラ歴が比較的長い筆者などでも、不要シーンをカットしてチャプター切りした完璧な映像ライブラリー(DVD)を完成させることなど人に頼まれて撮影した結婚式ぐらいで、自分の子供を撮影したDVテープは未編集のまま山積みになっているのが現実だ。

 そして、たまにあの時のシーンが見たいと思っても、60分のDVテープにはたいてい3日分前後の映像が収められており、見たいシーンになかなかたどり着けず、結局は撮影ビデオを見る機会もおのずと減るという悪循環に陥る。このようなジレンマは、DVカメラユーザーなら誰しも少なからず感じているのではないだろうか。

DVDレコーダーライクで便利な使い勝手

 DZ-MV580は、記録メディアに直径8センチのDVD-RAMおよびDVD-Rを採用し、編集・再生作業を効率よく行える「ディスクナビゲーション機能」を装備している。

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 シーンの冒頭映像をアルバムのように一覧で表示してすぐに再生や削除ができたり、撮影シーンに特殊効果を施すことができる「フェード設定」や、シーンの順番を並べ替えて再生できる「プレイリスト編集/再生」などが本体のみで簡単に行えるのはディスク方式ならではのメリットだ。またDVD-RAMレコーダーを持っていれば、録画した8センチDVD-RAMディスクをそのままトレーに載せて再生/編集がすぐに行える。

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 実際に使用してみて便利さをすぐに実感したのが撮影シーンの一覧表示。DVDならではの操作に最初は少し戸惑ったがすぐに慣れ、ちょっとした空き時間があれば気軽に再生ボタンを押している自分がそこにいた。特にDVDレコーダーの便利さを知っているユーザーが体験すると、従来のDVカメラに戻りたくなくなること必至だ。

 撮影シーンの一覧表示以外はDVD-RAM限定の機能なので、DVD-Rメディアへの一発撮り(ライトワンス)は機能面のメリットが少なくなる。ただし、メディアが安い点やDVDプレーヤーでの高い再生互換性といったDVD-Rならではの良さもあるので用途に合わせて使い分けできるのはありがたい。なお、DVDプレーヤーで再生するためのDVD-Rファイナライズ処理は約8分ほどかかる。

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 ディスクは丸型ホルダーに入れて装備するため指紋付着やキズの心配も少なく、DVテープ感覚で気軽に使える。この1枚のディスクに最高画質のXTRAモードで約36分以上(DVD-RAM両面記録)、長時間撮影モード(STDモード)なら約120分以上(DVD-RAM両面記録)の動画撮影が行える。ただし記録はMPEG-2方式なので、XTRAモードでも動きの激しい映像や細かな変化のある映像ではMPEG-2特有のブロックノイズが発生するなどDV方式と比べて画質はやや劣る。

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“ワイド動画”がメイン、静止画はまだまだオマケ

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