プラズマよりも大画面で低消費電力――エプソン、プロジェクションTV発表(1/2 ページ)
薄型大画面TVでプラズマ/液晶に続く“第3の選択肢”が登場した。
セイコーエプソンは5月31日、大画面プロジェクションTV(PTV)「LIVINGSTATION(リビングステーション)」2機種を発表し、国内家庭用TV市場へ本格参入した。価格は57V型の「ELS-57P1」が56万円、47V型の「ELS-47P1」が46万円と、50インチ前後の大画面で1インチ1万円を切る低価格。画面の裏から映像を投射するリアプロジェクション(リアプロ)方式ながら、高温ポリシリコンTFT液晶パネル(HTPS)を使ったマイクロデバイス型で、従来のCRT管型リアプロに比べて画質を大幅に向上しているという。
同社独自の表示デバイス「HTPS」はアクティブマトリクス駆動方式の透過型LCDで、小型・高精細/高コントラスト/ドライバ内蔵可能といった利点を生かしてプロジェクター向け表示デバイス(ライトバルブ)として広く使われている。
LIVINGSTATIONに採用されたHTPSはサイズが0.7インチで解像度は1280×720ピクセルとなり、BS/110度CS/地上デジタルのハイビジョン放送に対応する。R/G/B各色ごとに用意した3枚のHTPSを搭載した3LCD方式(3板透過方式)を採用し、高い色再現性と800対1という高コントラスト比を可能にした。
“リアプロ”と呼ばれていた以前のPTVは「大画面だが暗くてフォーカスが甘い」といわれていたが、液晶/DLP/LCOSなどを使った近年の「マイクロデバイス方式」は画質が大幅に向上しており、欧米では昨年あたりから“PTV(リアプロ)ブーム”が起こっている。「なかでもHTPSを使った3板透過方式の液晶PTVは、高画質と価格の安さで注目されている」(同社)
プロジェクター向けのライトバルブは、HTPS・3板透過方式のほかにDLP・単板反射方式やLCOS・3板反射方式の3方式が現在主流となっている。入射光をデバイスで反射させるLCOSなどは、偏光ビームスプリッター(PBS:Polarized Beam Spritter)を3つ使用し、投影レンズもバックフォーカスの長い高価なタイプが必要となるためその分コスト高となってしまう。また、光量はパネルの面積にほぼ比例するため、単板方式では3板方式に比べてより大きな面積のデバイスが必要となる。HTPS・3板透過方式が、高画質で低価格なPTV作りで優位といわれる理由がこれだ。
実質の設置面積は“薄型”プラズマ/液晶TVと同じ?
57V型と聞いてもなかなかピンと来ない画面サイズだが、寸法で表すと1262(幅)×710(高さ)ミリという大きさになり、面積比にするとプラズマTVでメインサイズとなっている42V型の約2倍という大画面になる。42V型プラズマTVの実売が50万~60万円前後なので、価格面でもちょうどELS-57P1と競合。フロントプロジェクターで観るような60インチクラスの大画面が、42V型プラズマTVの価格で楽しめるのだ。
ここまで大画面だと本体サイズや重さが気になるところだが、LIVINGSTATIONは、57V型のELS-57P1が1382(幅)×1004(高さ)×413(奥行き)ミリで重さ56キロ、47V型のELS-47P1は1161×879×377ミリで重さ48キロと薄型コンパクトになっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR