Any Musicが提供するサービスについては先日のレビューで紹介した。今回は対応機種第一弾として登場したパイオニア製端末「X-AM1」を使い、どんなことがAny Music対応機で楽しめるのかを確認しよう。まずは全体的な使い勝手やHDD周りの機能をチェックする。
最初に確認しきたいのは、現在、「Any Music」としてサービスが提供されているのが「音楽ダウンロード」「CD購入」「FMオンエア情報」の3種類であるということ。CD再生やHDDジュークボックスなど、ソニー/パイオニア/シャープ/ケンウッドの4社の対応機が搭載しているそれ以外の機能は、あくまでも端末独自の機能である。
しかし、第一弾対応機として登場した4機種は、4社による共同開発で基本機能は同一。その基本機能が、イコールAny Musicのサービスではないことには注意が必要だ。
使用頻度の高いCDプレーヤーやHDDジュークボックスについては、X-AM1の本体とリモコンに「CD」「HDD」といったボタンが設けられており、ワンプッシュで機能切り替えが可能。操作そのものは本体でもリモコンでも可能だが、文字入力のキーはリモコンにしかないことから、基本的にはリモコンでの操作を前提としていることがわかる。
主な機能については、「ファンクション」キーで切り替える。ボタンを押すと「ANY MUSIC」「HDD」「CD」「メモリースティック」「MD」といった機能がWindows OSのスターメニューのように現れる。
今回試用しているX-AM1には搭載されていないが、ソニー製「NAS-A1」にはVIAOとの連係機能が搭載されており、この機能を選択する際にも、「ファンクション」キーからその機能を選択する。
各機能について、詳細な設定を行う場合には、「ツール」ボタンを押せばよい。そこで使用できない機能は灰色に暗転して表示されるので、どういった設定が行えるのかが一目で分かる。こちらはWindows OSでいうところの右クリックといったところか。
機能切り替えを行う際には少々のタイムラグがあり、パッと切り替わるわけではない。しかし、これ以上に気になったのは、機能切り替え時に再生していた音楽が止まってしまう点。
「CDを再生しながらAny Musicのサイトへ行き音楽を探す」といった場合、CDを再生していてもAny Musicボタンを押すと「ファンクション切り替え中です」という画面が出て再生がとぎれてしまう。これはすべての機能切り替えに共通しており、“ながら”作業をすることはできない。
X-AM1は40GバイトのHDDを搭載しており、Any Musicサービスを利用してダウンロード購入した音楽を保存する以外に、CDからHDDへ楽曲を取り込んでHDDジュークボックスとして使用することができる。
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