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リビングで快適なHDDジュークボックス――パイオニア「X-AM1」レビュー Any Music(2)(1/2 ページ)

» 2004年06月01日 12時45分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 Any Musicが提供するサービスについては先日のレビューで紹介した。今回は対応機種第一弾として登場したパイオニア製端末「X-AM1」を使い、どんなことがAny Music対応機で楽しめるのかを確認しよう。まずは全体的な使い勝手やHDD周りの機能をチェックする。

photo パイオニア「X-AM1」。5インチの液晶ディスプレイが付属する。メタル製の丸ボリュームノブをはじめ、メタルとウッドパネルを組み合わせたオーディオ機器らしいデザイン

端末の機能、イコールAny Musicのサービスではない

 最初に確認しきたいのは、現在、「Any Music」としてサービスが提供されているのが「音楽ダウンロード」「CD購入」「FMオンエア情報」の3種類であるということ。CD再生やHDDジュークボックスなど、ソニー/パイオニア/シャープ/ケンウッドの4社の対応機が搭載しているそれ以外の機能は、あくまでも端末独自の機能である。

 しかし、第一弾対応機として登場した4機種は、4社による共同開発で基本機能は同一。その基本機能が、イコールAny Musicのサービスではないことには注意が必要だ。

操作の基本はリモコン

 使用頻度の高いCDプレーヤーやHDDジュークボックスについては、X-AM1の本体とリモコンに「CD」「HDD」といったボタンが設けられており、ワンプッシュで機能切り替えが可能。操作そのものは本体でもリモコンでも可能だが、文字入力のキーはリモコンにしかないことから、基本的にはリモコンでの操作を前提としていることがわかる。

photo X-AM1の本体全面。左には「CD」「HDD」といったボタンが並ぶ

 主な機能については、「ファンクション」キーで切り替える。ボタンを押すと「ANY MUSIC」「HDD」「CD」「メモリースティック」「MD」といった機能がWindows OSのスターメニューのように現れる。

photo 「ファンクション」キーを押すと、主な機能への切り替えが可能。

 今回試用しているX-AM1には搭載されていないが、ソニー製「NAS-A1」にはVIAOとの連係機能が搭載されており、この機能を選択する際にも、「ファンクション」キーからその機能を選択する。

photo NAS-A1でVAIOとの連係機能を使う際には、ファンクションキーから「ネットワークメディア」を選択する

 各機能について、詳細な設定を行う場合には、「ツール」ボタンを押せばよい。そこで使用できない機能は灰色に暗転して表示されるので、どういった設定が行えるのかが一目で分かる。こちらはWindows OSでいうところの右クリックといったところか。

photo HDDジュークボックス画面で「ツール」ボタンを押したところ。使用できない機能は灰色に暗転して表示される

 機能切り替えを行う際には少々のタイムラグがあり、パッと切り替わるわけではない。しかし、これ以上に気になったのは、機能切り替え時に再生していた音楽が止まってしまう点。

 「CDを再生しながらAny Musicのサイトへ行き音楽を探す」といった場合、CDを再生していてもAny Musicボタンを押すと「ファンクション切り替え中です」という画面が出て再生がとぎれてしまう。これはすべての機能切り替えに共通しており、“ながら”作業をすることはできない。

photo 機能切り替え時にはこの画面になり、再生していた音楽は止まってしまう

HDDジュークボックスの基本機能――CD-R/RWのMP3ファイルは再生のみ対応

 X-AM1は40GバイトのHDDを搭載しており、Any Musicサービスを利用してダウンロード購入した音楽を保存する以外に、CDからHDDへ楽曲を取り込んでHDDジュークボックスとして使用することができる。

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