音楽ダウンロードサービスをPCなしで利用できる「Any Music」のサービスが始まった。音楽配信サービスのほか、FM放送局やCD販売事業者とも提携し、FMでオンエア中の楽曲情報を対応機器でチェックできるほか、CDのオンライン購入も可能だ。
「Any Music自体はポータルサイト運営や顧客管理を行う“プラットフォーム”」(エニーミュージック代表取締役社長 野口不二夫氏)という位置づけで、現在のところ利用できるサービスは、「音楽ダウンロード」「CD購入」「FMオンエア情報」の3種類。
今回はAny Music対応機の一つ、ソニーの「ネットジューク」(NAS-A1)を使って、Any Musicのサービスを体験してみた。
電源とイーサネットケーブル、スピーカーなどの配線をすませ、電源を入れると、下のような画面が現れる。単純にCDプレーヤーやFM/AMラジオとして使うならばこのままでも問題ないが、それではAny Music対応機の意味がないので、早速、利用登録を行う。
利用規約を読み、登録手数料(315円)と月額利用料(315円、入会月は無料)などの確認をした後に、氏名・性別・クレジットカード番号、連絡先メールアドレス、ユーザーID、パスワードなどの入力を行う。この登録、Any MusicのWebサイトからも受け付けられる予定だが、現在のところはNAS-A1のようなAny Music対応機から登録する方法だけが提供されている。
ここで気になったのが、文字入力がリモコンからしか行えない点。携帯電話並みの文字変換機能を備えているが、数字と記号を織り交ぜなくてはならない住所入力の際にリモコンのボタンを一つ一つ押していくのはやや手間に感じる。せっかく背面にUSB端子を備えているのだから、USB対応キーボードでの入力もできた方が快適だろう。
それに、連絡先として普段利用しているISPのメールアドレスを入力させることにも少々疑問だ。ユーザーID/パスワードに加えて端末識別用の「ニックネーム」まで登録させるのだから、その情報を利用して、スカパーのチューナーのように個々の端末にメッセージを配信する方法がありえたのではないだろうか。
Any MusicのWebサイトからも会員登録を行えるようになっていることから、PCと連携させて使い勝手を向上させるための措置だとは思う。しかし、NAS-A1でメールの設定を行うには、PCでメーラーの設定を行うのとほぼ同等の入力が必要になる。それをリモコンでやらせるのは、ユーザー層を考えれば負担が大きいのではないだろうか。
Any Musicのユーザー登録をすませると、HMVでオンラインCD購入を行うためのHMVユーザー登録を促される場面に切り替わる。HMVのサイトで購入した経験のあるユーザーならば登録したメールアドレスとパスワードがそのまま使えるが、利用したことがない場合には新たに登録が必要だ。
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