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» 2004年07月12日 19時05分 公開

TPOに合わせたお店を紹介――丸の内で「ホットスポット」を活用した情報配信トライアル

NTTコミュニケーションズ、三菱地所、NECの3社は、公衆無線LANサービス「ホットスポット」を利用した「パーソナライズ情報配信トライアル」を東京・丸の内で実施すると発表した。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 NTTコミュニケーションズ、三菱地所、NECの3社は、公衆無線LANサービス「ホットスポット」を利用した「パーソナライズ情報配信トライアル」を東京・丸の内で実施すると発表した。対象エリアにあるホットスポットからインターネットに接続する際、スポットの位置や利用者の嗜好に照らし合わせ、最寄りの飲食店や店舗を案内してくれるというもの。

photo 「ホットスポット」利用時に必ず最初に開くログイン画面。その右下に配信情報のメニューが表示される

 トライアルの特長は、スポットの位置情報や利用時間といったファクターにより、情報発信時のインタフェースや提供する情報の優先度がダイナミックに変化する点だ。たとえば、店舗情報なら“利用しているスポットから半径1キロ以内にある店”で、さらにアクセス時に“まだ営業している店舗”が表示される。

photo 配信する情報は「食事する」「買い物する」「オシャレする」「楽しむ」「仕事する」「暮らす」の6ジャンル。トップページのジャンル選択画面は、利用頻度の高いものが常に先頭にくる仕組みだ

 また、利用者の性別や年齢といった属性情報や、ホットスポットから利用したWebサイトの閲覧履歴なども判断材料に加えられる。たとえば、蕎麦に関連するWebサイトをよく閲覧しているユーザーなら、「食事する」の上位に最寄りの蕎麦屋が表示されるといった具合。一方、モニターが若い女性なら、イタメシ屋やカフェが上位にくる仕組みだ。

photo 30代女性という設定で「オシャレする」の情報を参照したところ。最寄りの衣料品店が表示されている

 ショップ情報などのコンテンツは、三菱地所の地域情報サイト「Marunouchi.com」が提供。また、AI機能はNECのパーソナライズ情報配信プラットフォーム「TPOCAST」を利用している。「蓄積したWebサイトの利用履歴をもとにAI(人工知能)がサービス利用者の嗜好を学習することで、配信する情報の優先度を自動的に変更できる。これにホットスポットの位置情報と組み合わせ、利用時刻(T)、利用場所(P)、嗜好(O)に合わせた情報配信が可能になった」(NEC、NTTコミュニケーションズ営業本部第三ソリューション営業グループの島田直浩課長)。

 対象となるホットスポットは、丸の内や有楽町にある48カ所(企業などが設置した非公開スポットを含めると約80カ所)。トライアルの実施期間は7月15日から10月15日までの3カ月間で、ホットスポットユーザーの中から1000人のモニターを募集する予定だ。利用は無料(スポット利用料金などは別途必要)。

photo サービス概要。TPOCASTがホットスポットの位置情報を取得し、データベース内のユーザー情報とエリア情報を検索、パーソナライズしたコンテンツを配信する

 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ、ユビキタスサービス部企画グループの細井浩之担当部長は、「これまでも個人の嗜好を蓄積して情報提供に役立てるサービスはあったが、Wi-Fiを利用して検証を行うのは国内初。トライアルを通じてビジネス性を検証し、引いては他社の公衆無線LANサービスとの差別化に役立てたい」と話している。

photo トライアルの対象エリア。ホットスポットは48ある(クリックで拡大)

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