ニュース
» 2004年08月09日 18時03分 UPDATE

夏だからヒンヤリしたい!――東京の地下30メートルに潜ってきました

猛暑という言葉がふさわしい今年の夏。地下ならヒンヤリしているのでは?と、東京のど真ん中、日比谷の地下に潜ってきました。本当に涼しかったのでしょうか?

[渡邊宏,ITmedia]

 暑い……。とにかく今年は暑い。「暑いから」なんて言っておけば、何とかなる気もするほどの猛暑となっている今年、涼を求めてまたもや地下に潜ってみました。

photo 潜入前、午前10時過ぎの気温は33.1度(気温測定の際には腕から外して再測定を行っています)
photo ここが皇居のお堀のすぐそば、日比谷公園の目の前にある地下への入り口。夏休み中の小学生も地下へ潜入

 今回潜入したのは東京のど真ん中、日比谷の地下30メートル。正式には「日比谷立杭および路下ヤード」と呼ばれる空間。

 現在、虎ノ門から日比谷の地下に全長約1500メートルのトンネルを建造し、水道・電気・ガス・通信など各種ライフラインを収納する「日比谷共同溝事業」の作業が進行している。そのゴール地点がこの日比谷立杭で、その作業スペースとして作られたのが路下ヤードだ。

 トンネル掘削の様子は以前紹介したとおり。スタート地点の虎ノ門を4月に出発した掘削機械(「沈黙のシールドマシン」)は、現在、約60メートル地点までを掘り進んでいる。

photo ここが路下ヤード。地下10メートル。

 路下ヤードの広さは幅9.7メートル×長さ47.7メートル×深さ6.7メートル。代々木公園にあるオリンピックプール(インドア50)は幅12メートル×長さ50メートル×深さ1.25メートルなので、オリンピックプール4杯分(?)のボリューム。

 この路下ヤード、実は単なる作業スペースではない。共同溝が完成した際には地下調整池になり、都市水害に対しての備えになるほか、貯水した水を路面にまくことによってヒートアイランド現象の緩和にも用いられる。

 ここで地下10メートルの気温をチェック。34.1度。涼を求めて地下に入ったつもりだったが……。

photo 34度を超えています

 ここからは更に地下深くへ潜ります。

photo 地下10メートルの路下ヤードから立杭へ。
photo 階段で下ります

 76段の階段を下って地下30メートルの立杭最下部へ。地下深くに潜ったにもかかわらず、涼しさはなく、ねっとりとした空気が周りを支配する。

photo 日比谷の地下30メートル。ここにシールドマシンが到着する
photo シールドマシンの進行予定図。左上の虎ノ門から右下の日比谷を目指して掘削中
photo 子供たちも地下空間に夢中

 ここでもう一度気温チェック。33.6度。路下ヤードよりは少し涼しいが、それでも地上より暑い…。

photo 地下30メートルなのに33.6度

 「地下に潜れば涼しいかも」と、鍾乳洞のようなヒンヤリ感を期待して地下に潜ってみたものの、どうも思惑通りにはいかない模様。係の人に聞いてみると、「今日は涼しいですね。暑いときにはこんなもんじゃないです」とのこと。

 至る所にエアダクトがあるので、風が当たるところにいれば気温ほど暑くは感じない。しかし、エアダクトは涼を取るためではなくて窒息防止のタメ。地下には地下のルールがあることを実感。そして、地下といっても必ずしも涼しくはないことも痛感。

 正直、暑かったです……。

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.