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» 2004年09月01日 18時50分 公開

Blu-ray陣営、再生規格にMPEG-4とMSコーデックを追加

再生専用Blu-rayディスクの仕様に、MPEG-4とMSコーデックベースのVC1が追加された。これで、この2つのコーデックを採用したHD DVDのアドバンテージはなくなったと支持者は語る。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 Blu-ray Disc Associationは9月1日、再生専用Blu-rayディスクの仕様にMPEG-4とVC1ビデオコーデックを追加したことを明らかにした。Blu-ray Dicsは高精細ビデオのデファクトスタンダードを目指している2種類のフォーマットの1つ。

 これにより、MPEG-4とVC1が、年内に承認される予定のBD-ROM論理フォーマットのバージョン1.0の一部になると、Panasonic Hollywood LabsのBlu-ray・プロフェッショナルAV担当マネージングディレクター、リチャード・ドハティ氏は電話取材に応えて語った。論理フォーマットは、ディスクにコンテンツを格納する方法を指定する。これに対し物理フォーマットは、ディスク自体の技術仕様に関わるもので、こちらは今年7月に承認を受けている。

 VC1はMicrosoftのWindows Media 9コーデックを基盤とし、以前はVC9と呼ばれていた。MPEG4.AVCはH.264コーデックをベースにしている。

 この2つのコーデックを仕様に加えるメリットは、ディスクの見かけの容量が増える点にあるとドハティ氏。これらの比較的新しいコーデックの方が、書き換え可能なBlu-ray Discフォーマットで使われているMPEG2よりもデータの圧縮効率が高いため、ディスク容量は同じでもより多くの映像を格納できるからだ。

 25Gバイトの単層Blu-rayディスクの場合、2時間分のMPEG2の映像を23M〜25Mbpsで格納できるという。MPEG2はDVD Videと最初の世代の書き換え可能なBlu-ray Discフォーマットで使われている。これに対し、MPEG-4とVC1は、およそ半分のデータレートで同じ品質の映像を実現できるため、25Gバイトのディスク容量を4時間分に拡大できるとドハティ氏。

 「この2つのコーデックにはほかにも利点がある。これら技術の競争で、ライセンス料が下がり、画質が向上する可能性がある」(同氏)

 主要なライバルであるHD DVD規格は既に、この2つのコーデックを再生専用ディスクの仕様に取り入れている(7月26日の記事参照)。HD DVD陣営各社は6月に、この点をBlu-ray Discに対するアドバンテージと喧伝していた。

 「今回の(MPEG-4とVC1の)採用で、そうしたアドバンテージはなくなった」とドハティ氏。

 書き換え可能なBlu-ray Discフォーマットの将来版にこの2つのコーデックを採用するかどうかは、技術と標準化協議によると同氏は語る。日本と米国の高精細放送はMPEG2フォーマットを使っており、現行のレコーダーはこうした放送データストリームを直接ディスクに書き込む。ドハティ氏によると、この2つのコーデックのうちいずれかを使えば、リアルタイムのハードウェア・トランスコーディングが行われることになる。これは今の民生レベルの機器では非常に難しいという。

 Blu-ray Discを支持する団体には、ソニーを筆頭に、Dell、Hewlett-Packard、日立、LG Electronics、松下電器、三菱電機、Philips Electronics、パイオニア、Samsung Electronics、シャープ、TDK、Thomson Multimediaが参加している。

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