「ロボットは将来どうなるのか?」そんなテーマを考えるトークショー「話そう!ロボットの未来」がお台場・日本科学未来館にて行われた。
このトークショーは映画「アイ,ロボット」の公開を記念して行われたもので、参加した画家のジミー大西氏からは、氏がイメージした「100年後のロボット」のイラストも披露された。
トークショーの参加者は画家のジミー大西氏、北野共生システムプロジェクト 総括責任者の北野宏明氏、バンダイロボット研究所 所長の芳賀義典氏。
トークショーではロボカップの様子のほか、北野共生システムプロジェクトが開発した「PINO」の技術移転を受けて開発されたZMPの家庭向けエンターテイメントロボット「NUVO」が紹介された。
また、芳賀氏の手がける、ドラえもんを目指す第一弾ロボット「ドラえもん・ザ・ロボット」も紹介された。「声をかけると反応するというような技術を改良・応用しながら、家庭に楽しみをもたらすロボットを作りたいというのが目標。人間から見て“仲間”と思えるロボットを作りたい」(芳賀氏)
いよいよ、ジミー大西氏が描いた100年後のロボットのイラストが登場。
「イメージとしては“牛”。ゴミを食べて牛乳を出してくれるんです。ゴミを消化して世の中をきれいにしてくれるんです。食べたときの煙は空に上って雲になるんです。そして、その雲からコーヒーが降ってくるんです。牛の出した牛乳とコーヒーでコーヒー牛乳ができるという(笑)」(ジミー大西氏)
未来のロボット=人型というイメージを覆すイラストに北野・芳賀氏も驚きの表情。「絵のインパクトがすごい。ピカソみたいな。エネルギー源がゴミというのはいいですね。エコロジーですよ」(北野氏)。「人型のロボットが描いてあると思ったのに、ビックリした。機械なんだけど人間の役に立つ、と言うことがよく伝わってきますね」(芳賀氏)
最後に映画「アイ,ロボット」の舞台となっている2035年には、どんなロボットが登場しているか、また、人とロボットの関係がどうなっているのか、参加各氏からの意見が寄せられた。
「2010年にドラえもんを作ると言っている以上、もっと頑張らないといけないのですが(笑)。ロボットが生活にスムーズに溶け込んで、今よりも、もう少しロボットの立場というものが考えられている時代になっていたらいいなと思いますね」(芳賀氏)
「ロボットもおならが出るような……。そして、そのおならが涼しくてみんなうれしいとか、なにか楽しいロボットが登場していればいいなぁと思いますね」(ジミー氏)
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