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AIBO新モデルが登場、PCとの親和性がアップ

» 2004年10月06日 15時37分 公開
[ITmedia]

 ソニーマーケティングは10月6日、エンターテインメントロボット「AIBO」の新製品「ERS-7M2」の受注を始めた。専用ソフトの機能強化によりPCを使ってAIBOとコミュニケーションする楽しみが広がった。価格は19万4250円。

 昨年発売した犬型「ERS-7」のマイナーチェンジモデル。リモートコントロールモードと自律モードをPCから簡単に切り替えられ、特にリモコンモード時の機能が強化されている。

 AIBO-wareは「AIBOマインド2」にバージョンアップした。付属のWindows用専用ソフト「AIBOエンターテインメントプレイヤー」と無線LAN(IEEE 802.11b)を組み合わせることで、PCを使ってAIBOと多彩なコミュニケーションを楽しめるようにした。

photo AIBOエンターテインメントプレイヤー画面

 まず「ナビゲーター」機能では、PC上でAIBOカメラ画像を見ながら、AIBOに「歩かせる」「遊ばせる」などの動作を実行できる。AIBOマイクの音をPCで聞いたり、PCからの音声をAIBOスピーカーで再生すればAIBOによるTV電話も行える。文字入力すればAIBOが音声合成で言葉を読み上げてくれる。

 ネットワークプレーヤー機能も加わった。PC内の音楽ファイルをAIBOスピーカーで再生することも可能だ。再生はAIBOに話かけるか、登録しておいたCDジャケットや写真をAIBOに見せることでスタートする。

 スケジューラー機能を使えば、登録したスケジュール時間が来ると、AIBOが動作や音楽でオーナーに知らせてくれる。スケジュールはOutlookからのインポートに対応した。

 新機能としてお留守番機能も追加された。ステーション上に設置してお留守番モードにしておくと、動体や顔、音声を検知した場合に写真と音声を自動的に記録する。オーナーは画像と音声をPCで確認したり、外出先からメールで受け取ることもできる。このほか、AIBOに物体を覚えさせる「お気に入り登録」、過去モデルを含む他のAIBOとあいさつするAIBO間コミュニケーションなどの機能が加わった。

 基本性能も強化し、自律モード時の音声認識反応や姿勢変化を高速化して命令に対する反応を向上させた。障害物回避性能や画像認識速度も改良されている。

 主な仕様は以下の通り。

製品名 ERS-7M2
CPU 64ビットRISC/576MHz
メインメモリ 64MバイトSDRAM
可動部 口:1、頭部:3、耳:1×2カ所、尻尾:2、脚:3×4脚、合計20
入出力部 メモリースティックスロット、充電端子、ワイヤレスLAN(IEEE 802.11b)
画像入力 35万画素CMOS
音声入力 ステレオマイク
音声出力 バスレフスピーカー
内蔵センサー 赤外線距離センサー(頭部、胸部)、加速度センサー、振動センサー、静電タッチセンサー(頭部、背中)、あごセンサー、肉球センサー
動作時間 約1.5時間(充電約2.5時間)
サイズ 約180(幅)×278(高さ)×319(奥行き)ミリ(耳、尻尾含まず)
重さ 約1.6キロ(バッテリー、メモリースティック含む)
カラー パールホワイト/パールブラック
価格 19万4250円

 販売はソニーのECサイト「ソニースタイル」と提携店で行う。出荷開始は10月30日の予定。

 ERS-7のAIBO-wareアップグレードサービスも行う。価格は8400円(税込み)。

 ERS-7M2の発売を記念したイベントを10月9−11日、東京・お台場のソニースタイル(メディアージュ3F)で開く。同期間、東京・銀座のソニービルと大阪・心斎橋のソニータワーでもデモを行う。

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