ITmedia NEWS >

今度の「PSX」は“自動”娯楽マシンファーストインプレッション(2/2 ページ)

» 2004年10月14日 00時41分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 デジカメで撮影した画像などを取り込み、テレビ画面で楽しめるのもPSXの特徴。だが新製品では、写真素材に楽曲やエフェクトをくわえて「あたかもプロモーションビデオのような」オリジナル映像作品を自動作成するアプリケーションが付属する。これが「x-Pict Story」だ。

 「従来のPSXでも無音のスライドショーは可能だったが、x-Pict Storyは音楽の抑揚に合わせて自動的にエフェクトを付加してくれる。結果をすぐに参照できるのは、PS2のEEGSを持つPSXならでは」。

photo BGMの選択画面。プリインストールされた楽曲は、いずれも2分前後の長さ。すべてPSXのために作曲されたオリジナル音源だ

 ユーザーが行う作業は、曲と写真フォルダを選択するだけ。x-Pict Storyは、ズームやパンなど多彩なエフェクトをくわえるため、カメラワークも異なる印象の映像に仕上がる。なお、出来上がった作品は、「保存」するとMPEG-2にエンコードされるため、DVDメディアに焼くことができる。

夜の新橋で何が起こる?〜「x-DJ」

 最後の「x-DJ」は、HDD内に保存してある音楽ファイルを“DJ”のようにミキシングしながら自動演奏するアプリケーション。実はPlaystation 2用ソフトとして販売されている「DJbox」の“自動演奏機能”をPSX向けにアレンジしたものだ。

 ユーザーは、「HOT」「COOL」「RAKUEN」「SPLASH」などの“プレイリスト”から、そのときの気分やシチュエーションに合いそうなキーワードを選択するだけ。PSXが自動的に曲をチョイスし、MCやサウンドエフェクトをくわえつつ、次々と曲を再生してくれる。感覚としては、FMラジオを聞いているようなものだ。

photo プレイリストの選択画面。「プレイリスト」といっても曲目が決まっているわけではなく、どちらかといえば“テーマ”

 テレビ画面には、曲と連動した「ビジュアライザー」(音楽ソフトの“スキン”のようなもの)を表示する。ビジュアライザーには「ターンテーブル」や「ロボット」など複数のテーマを用意。またユーザーは、リモコンやコントローラを使ってミキシングに参加することも可能だ。スクラッチやピッチコントロールなどを使い、ちょっとしたDJ気分が味わえる。

photo ロボットがぐりぐり動くビジュアライザー。音楽の再生ピッチを上げると動きも早くなる

 なお、いくつかの「隠れプレイリスト」も仕込まれているらしい。隠れプレイリストは、楽曲のジャンルや曜日、時間といった複数の条件が揃って初めて現れるもの。つまり、ある日突然、時間限定で出現するという。「隠れプレイリストについては、PSXのホームページで随時ヒントを出していく」(同社)。

 ちなみに、演歌をHDDに保存していると、「新橋23時」という珍妙なプレイリストが出現するらしい。MCは酔っぱらいのサラリーマンか?


 新「PSX」2機種は12月上旬に発売予定。いずれもオープン価格だが、実売予想価格は、250GバイトHDDを搭載した「DESR-7500」が9万円前後、160GバイトHDDを搭載した「DESR-5500」が7万円前後になる見込みだ。

 DESR-7500は、BSアナログチューナーやゴーストリダクション回路のほか、IEEE 1394端子を備え、DV映像を自動ダビング可能。それ以外の仕様はほぼ共通となっている(関連記事)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.