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今度の「スゴ録」はどこがスゴイ?ファーストインプレッション(1/2 ページ)

» 2004年09月16日 06時41分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

EPGを徹底活用し、留守番録画の失敗を排除

 VHS一体型を含めてDVD+HDDレコーダー5モデルが発表されたソニーの「スゴ録」(発表記事・スペック概要はこちら)。現行モデルはトレンドを先取りしたこともあり、依然として人気商品だが、HDDへ録画したコピーワンス番組のDVDメディアへのムーブができない(DVD-RWへの直接録画は可能)といった、ユーザーによっては致命的ともなる欠点もあった。この点は新モデルではしっかり改善されており、基本機能での不満はまず解消されている。

RDR-HX50(左上)RDR-HX70(右上)RDR-HX90(左下)RDR-HX100

 新モデルの最大の特徴はやはり他社の先を行ったEPGの徹底活用だ。現行モデルのキーワードやジャンル指定による「おまかせ録画」は、今でも他社の採用例は少なく、「スゴ録」の特徴と言える機能になっている。だが、新モデルでは「おまかせ度」をさらに拡大し、より簡単に確実な留守番録画が行えるように進化している。今回はこの点に触れてみたい。

使い勝手を向上させた「おまかせ・まる録」

 現行モデルでも好評の「おまかせ・まる録」は使い勝手が大幅に向上している。設定の一覧でその時点でおまかせ録画の候補となっている番組数も一覧可能となっており、すべての設定でおまかせ録画候補の対象となっている番組を一覧することも可能だ。また設定の優先度変更もよりわかりやすくしている。

おまかせ録画の録画候補はすべての設定での候補も録画順に一覧できる。予約の重複なども一覧左のマークで確認可能だ。
このように、おまかせ設定の優先順位もわかりやすく、変更可能になった。

 このおまかせ録画設定の優先順位機能は現行モデルでも備えていたのだが、ユーザーに優先順位の存在自体が理解されていないといった場合もあったようだ。結果として思い通りの番組が録画されないということも起こっていたと聞く。新モデルではこの点にも配慮している。

 文字入力も一覧選択方式から、リモコンのテンキーも利用できるケータイ入力方式に変更されている。

最新のEPG情報を利用し、繰り返し録画にも対応するスポーツ延長対応録画

 EPGの採用と同時にレコーダーでトレンドとなっているのが、「自動延長録画」だ。これは、プロ野球中継などで番組延長があった場合に、同じチャンネルでそれ以降に録画予約された番組で、録画終了時間を延長するという機能だ。

 ただし、録画終了時間を延長するかどうかは通常、EPGからの録画予約時に、EPGから「番組延長」といったキーワードで番組延長情報を取得し、選択する方法を採っている。だから、その仕組み上、毎日、毎週といった録画予約では機能しないのが一般的だった。

 しかし、新モデルではこの点にもメスを入れている。

 予約録画を実行する段階でEPGから番組延長情報を取得し、録画終了時間を最大2時間まで延長する。このため連続ドラマなどを毎週録画で予約して録画する場合でも、スポーツ中継などで番組延長の可能性があると、録画終了時間を延長してくれる。実際、人気の21時、22時台といった連ドラなどはプロ野球中継延長の影響を受けやすく、使える機能だ。

 また現行モデルでは番組延長を確認するのはプロ野球、サッカー中継などに限定されていたが、新モデルではスポーツ全般に拡大した。また「延長」以外のキーワードからも番組延長の可能性を確認したり、「延長無し」といったキーワードで誤って延長録画を行わないといった配慮もなされている。

放送時間の変更にも、最終回の特別延長にも対応する「番組追跡録画」

 新モデルで初搭載となったのが「番組追跡録画」だ。

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