4月5日、BSデジタル放送と地上デジタル放送の番組がすべてコピーワンスとなり、デジタルレコーダーでは、録画機とメディアが対応していなければ録画できないことになった。もともと、既存のハイブリッドレコーダーは、一部を除きハイビジョン録画はできないが、画質は別にしても“録れる”と“録れない”では大違い。そこで今回は、各社のレコーダー対応状況をまとめてみた。
その前に、コピーワンスの仕組みを簡単におさらいしておきたい。コピーワンス番組には、「一回だけ録画可能」という制御信号が付加されるため、対応メディアに一回だけ録画することができる。DVDメディアなら、CPRM対応のDVD-RAMもしくはDVD-RW(VRモード)を使う。安価なメディアとして広く流通しているDVD-R、あるいはDVD+R/+RWに録画することは今のところできない。
HDD録画の場合も、録画は1回だけだ。ただし、HDD録画した番組をDVDにダビングしながら元データを消していく“ムーブ”機能があれば、DVDメディアで保存できる。ハイブリッド型のレコーダーなら欲しい機能だろう。
パイオニアでは、既存モデルのうち“HDD搭載機”は、すべてHDDへの録画とムーブに対応している。DVDへの直接録画も「DVR-1000」以外はサポート。つまり、コピーワンス信号付加の放送を録画できないのは、4年前に登場したDVDレコーダーの初代機だけとなる。
型番 | HDD録画 | DVD直接録画 | ムーブ |
---|---|---|---|
DVR-710H | ○ | ○ | ○ |
DVR-610H-S | ○ | ○ | ○ |
DVR-515H-S | ○ | ○ | ○ |
DVR-510H-S | ○ | ○ | ○ |
DVR-310-S | ー | ○ | ー |
DVR-99H | ○ | ○ | ○ |
DVR-77H | ○ | ○ | ○ |
DVR-55 | ー | ○ | ー |
DVR-3000 | ー | ○ | ー |
DVR-7000 | ー | ○ | ー |
DVR-1000 | ー | × | ー |
東芝の場合、初代機からすべてのモデルでコピーワンス番組の録画に対応。ハイブリッド型はムーブまでをカバーしている。DVD単体レコーダーとVHS一体型は、DVD-RAMへの直接録画が可能だ。また、最上位モデルの「RD-X4」は、-RW(VRモード)での録画もサポートした(拡張キットが必要)。
なお、詳細な情報が「RD-Style」に掲載されている。
型番 | HDD録画 | DVD直接録画 | ムーブ |
---|---|---|---|
RD-X4 | ○ | ○ | ○ |
RD-XS41 | ○ | ○ | ○ |
RD-XS35 | ○ | ○ | ○ |
RD-XS32 | ○ | ○ | ○ |
D-VR1 | ー | ○ | ー |
D-R1 | ー | ○ | ー |
RD-X3 | ○ | ○ | ○ |
RD-XS40 | ○ | ○ | ○ |
RD-XS31 | ○ | ○ | ○ |
RD-XS30 | ○ | ○ | ○ |
RD-X2 | ○ | ○ | ○ |
RD-X1 | ○ | ○ | ○ |
RD-2000 | ○ | ○ | ○ |
松下電器産業も東芝と同様だ。DVDレコーダーの初代機「DMR-E10」以降、すべての機種がコピーワンス番組の録画に対応。ハイブリッド型はムーブをカバーしている。
型番 | HDD録画 | DVD直接録画 | ムーブ |
---|---|---|---|
DMR-E200H | ○ | ○ | ○ |
DMR-E150V | ○ | ○ | ○ |
DMR-E95H | ○ | ○ | ○ |
DMR-E85H | ○ | ○ | ○ |
DMR-E75V | ー | ○ | ー |
DMR-E55 | ー | ○ | ー |
DMR-E100H | ○ | ○ | ○ |
DMR-E90H | ○ | ○ | ○ |
DMR-E80H | ○ | ○ | ○ |
DMR-E50 | ー | ○ | ー |
DMR-E55 | ー | ○ | ー |
DMR-E60 | ー | ○ | ー |
DMR-E70V | ー | ○ | ー |
DMR-HS2 | ○ | ○ | ○ |
DMR-HS1 | ○ | ○ | ○ |
DMR-E10 | ー | ○ | ー |
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