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» 2004年11月04日 10時45分 UPDATE

小特集:デジタル放送時代の学習リモコン後編:値段以上の価値を持つ高級学習リモコンを探す (1/3)

前回は、1万円以内で購入できる安価なリモコンをチョイスしてみたが、どうせ購入するのなら、ちょっと高機能な製品も検討してみたい。そこで今回は、大画面液晶を搭載した2つの製品を取りあげてみよう。ユニークなエアコン専用画面を持つ低価格モデルもオマケに紹介。

[浅井研二,ITmedia]

 前回は、1万円以内で購入できる安価なリモコンをチョイスしてみたが、どうせ購入するのなら、ちょっと高機能な製品も検討してみたい。そこで今回は、大画面液晶を搭載した2つの製品を取りあげてみよう。

メーカー 型番 価格
アルテアインク “REMOSTYLE”ARS-3000 1万5800円(メーカー希望小売価格)
ソニー RM-AV3000U 2万8350円(メーカー希望小売価格)

多彩なボタン表示を装備した大画面液晶リモコン

photo アルテアインク ARS-3000(メーカー希望小売価格:1万5800円)

 アルテアインクの名前はご存じない方も多いと思うので、最初に捕捉しておく。同社は、設立間もないベンチャー企業で、今回紹介する「REMOSTYLE」(ARS-3000)が初めての製品となる。最初の製品が学習リモコンというのはユニークだが、それだけに力が入っているようで、10月に開催された「A&Vフェスタ 2004」でも注目度は高かった。発売は11月7日の予定だ。

 ARS-3000には、ハードウェアボタンは一切ない。本体のほぼ全面を覆う、50(横)×128(縦)ミリという大型液晶画面に、操作対象となる各機器に応じたボタンを表示する仕組みだ。液晶はドットマトリクスではなく、各パターン毎に点灯/非点灯を行う、いわゆるセグメント表示だが、新しい製品だけに必要なパターンは揃っている。たとえば、BSデジタルチューナーを操作する場合は、「NHK 1」「NHK h」「BS日テレ」「WOWOW」「スター」などといったダイレクト選局ボタン名を用意。AVアンプ向けでは「dts」ボタンもある。

 本体は76(幅)×190(奥行き)×32(厚さ)ミリ、252グラムと、前回紹介したようなタイプと比較すれば、幅が広く、また多少重い。片手で持てる範囲には収まっているが、片手(親指)だけで操作するのは、まあちょっと無理だ。しかし、この幅以下にしてしまうと、個々のボタンが小さくなるのは避けられない。そうなると、指でのボタンタッチは難しく、ペン操作を要するだろう。それはそれで面倒と思われる。本体はベージュのプラスティックで、どことなく、エアコンのリモコンを想起させる(はるかに大きいが)。

photo 単4乾電池3本を使用。赤外線送信部は上部にあるが、受信部は底部にあるというのは、ほかの製品と違う点

 通常、操作を行えるのは8つの機器だ。画面最下部に「BS/CS」「DVD」「AMP」「CD/MD」「TV」「HDR」「VCR」「AUX」と、切替ボタンが配置されている。現在選択中の機器のボタンは、右側にアイコンが表示されるので、わかりやすい。一見すると、「BS/CS」では電源ボタンも含め、前述のダイレクト選局のほか、音量+/−など、28のボタンがあるが、これだけではとうてい足りないだろう。そもそも、カラーボタンはどこなのか。実は、各機器とも2ページ分のボタンを利用可能である。「BS/CS」をもう一度押すと、2ページ目に表示が切り替わる。カーソルや「data」、「青」「赤」「緑」「黄」はこちらに配置されているわけだ。

 プリセットでは8つの各機器とも、たいてい2ページ利用するように設定されている。ただ、あまりボタンの数を必要としない機器であれば、各ページに別々の機器のリモコンを学習させてもいい。その場合、8以上の機器を操作できることになる。プリセットされているメーカー/機器は膨大で、付属のプリセットコードリストには国内外の200社が並ぶ(たとえば、LexiconやHarman Kardon、Bang&Olufsenなども含む)。

 各ボタンには、それぞれ4つ前後のセグメントが配置されている。たとえば、音量を上げる「▲」ボタンなら、「FINALIZE」「CLEAR」という表示にも切替可能だ。

 プリセットコードの設定が、ビクター「RM-A1500」のような簡単な手順ではなく、やはりメーカー一覧表からコードを探し出してきて、4桁の数字入力を行わないといけないのは残念。ただし、学習に関しては、液晶によるボタン表示という利点を生かし、実に快適だ。学習モードに入ると、まず「POWER」(電源)ボタンが点滅する。学習させたリモコンをARS-3000の底部に向け(通常は向かい合わせて信号を送受信させるが、ARS-3000では送信は上部、受信は底部で行う)、電源ボタンを押せば、学習完了後すぐに、次のボタンが点滅する。つまり、自動的にすべてのボタンが順に点滅していくので、こちらは送信側のリモコンボタンだけを押していけばいい。

 これだけ大画面の液晶だと、電池の消費が気になるが、ARS-3000では放っておくと自動的に液晶がオフになる。で、手に取ればすぐに液晶が表示される。実はこのリモコンでは振動センサーを内蔵。そのため、何か動きを感知すれば、操作可能な状態になるという仕組みだ。ただ、このセンサーがかなり敏感な設定になっているようで、ARS-3000を置いたテーブルの周りを歩いただけでも反応してしまうときがある。

 青色LEDによるバックライトも装備しているが、同様に周囲の明るさを感知して自動的に点灯する。ただ暗くなっただけで点灯するのではなく、暗い状態で画面にタッチすればバックライトがつく。この際、初回のタッチはボタン操作と見なされず、ちゃんと無視してくれる。また、こちらはセンサー感度の設定が可能で、また点灯時間も10〜60秒から選択できる。ただ、液晶は非常に視認性が高いので、ある程度明るい部屋ならバックライトはまったく必要ない。

photo バックライトには青色LEDを使用。暗い場所で画面にタッチすると点灯する。消灯は自動で、時間を設定可能

 1万5800円という価格で、この内容は実にお買い得といえる。マクロ機能も機器切替以外のすべてのキーに設定可能で、最大60ステップまでに対応する。ARS-3000から別のARS-3000へのデータ転送(クローン化)にも対応するので、買い替えの際などにも安心。ただし、別売のケーブルが必要だ(転送速度は115200bps)。

18もの機器を集中コントロールできる高級機

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