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» 2005年03月28日 06時23分 UPDATE

レビュー:中国製デジカメ「愛国者V815」を使ってみた (1/5)

上海の電脳街で中国製のデジカメ「愛国者V815」を購入した。日本製品優勢の中国デジカメ市場において、「打倒、日本製デジカメ」をうたう気合の入ったモデルである。さて、その実力はいかほどなのだろうか?

[永山昌克,ITmedia]

 国内のデジカメ市場は飽和気味だが、海外ではまだまだ勢いがある。中でも注目したいは中国だ。ある調査によると、中国での昨年のデジカメ販売予測台数は前年比91.3%増の268.6万台になり、今年は400万台を超えるといわれている。数年後に、日本での販売台数を超えることは間違いない。

 ただし、今中国で売れているのは日本のデジカメ、あるいはKodakやSamsungなどの外国製品である。中国国内メーカーのデジカメも数はたくさん出ているが、シェアは高くない。これまでの中国製デジカメは、日本製品に比べて性能やデザインで見劣りしていたことが苦戦の主な原因だろう。

 しかも、今年1月からは日本から輸入されるデジカメに対する関税が撤廃され、日本製品の中国での価格が徐々に下がるといわれている。こうなると、安さを武器にしていた中国国内メーカーの立場はますます苦しくなる。現に、私が訪れた上海の電脳街でも日本製デジカメの価格は、日本での販売価格と大きな差は見られなかった。

photo 上海の電脳デパート、賽博数碼広場の外観。私が訪れた時は、入り口にキヤノン、カシオ計算機、Samsungのデジカメの広告が掲げられていた。デジカメの売り場でも日本製品が圧倒的多数を占めていた

圧倒的優勢な日本製デジカメに対抗する

 そんな状況の中、「打倒、日本製デジカメ」を掲げる、気合いの入った中国製デジカメが登場した。北京華旗資訊数碼科技有限公司が昨年12月に発売した「愛国者V815」だ。

photo 光学3倍ズーム搭載の500万画素機「愛国者V815」。賽博数碼広場内の愛国者ショップで2400元で購入。1元=13円で計算すると3万1200円となる

 同社は、北京の中関村に拠点を置くPC周辺機器の大手メーカーである。最近話題の聯想(レノボ)と並んで、中国製デジカメのトップメーカーとしても知られている。「愛国者」という名前については、日本人の感覚では少し戸惑いを覚えるが、これは以前から使われている同社のブランド名であり、英文表記は「aigo」となる。MP3プレーヤーなど一部の製品は日本にも入っているので、ご存知の人もいるだろう。

 興味深いのは、このデジカメの「V815」という型番だ。同社のプレスリリースによると、Vの文字はVictoryの意味であり、この製品は今年が抗日60周年にあたることを記念して発売したものだという。つまりこの製品名には、日本製品に対抗しようという強い意志が込められているのだ。(参考:プレスリリース

 そんな力のこもったデジカメの性能はどうなのか、本当に日本製品に対抗できる実力はあるのか。次ページからは、愛国者V815の使用レポートをお伝えしよう。

photo 手元にあった日本製の最新デジカメと並べてみた。左からキヤノン「IXY DIGITAL 600」、富士写真フイルム「FinePix F10」、そして北京華旗資訊数碼科技有限公司の「愛国者V815」
photo ボディサイズや外装の質感など、パッと見の印象は日本のスタイリッシュ・コンパクトデジカメに負けていない。従来の中国製デジカメのイメージを覆す高品位な外観だ。薄型大画面というトレンドも押さえてある

日本のデジカメと比べ遜色ないデザインと機能

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