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» 2005年04月08日 18時37分 UPDATE

実用化近づくワイヤレスUSB、IDFではデジカメ画像の転送デモも

デジカメの高速無線インタフェースとしても期待されている「ワイヤレスUSB」。IDFでは実際に画像を転送するデモを紹介。早ければ来年には対応デジカメが登場する可能性も。

[渡邊宏,ITmedia]

 「Intel Developer Forum Japan 2005」(IDF)では、同社らが推進する無線インタフェース「ワイヤレスUSB」に関する展示・デモも行われている。

photo NECが展示していたワイヤレスUSBのデモ

 すでに規格自体は1.0RCまで進んでおり、来年にはキーボードやマウスを始め、ハブやプリンター、各種ドライブなど、USBインタフェースが使用されている機器全般への採用が進むものと見られる。もちろんその中にはデジカメも含まれる。

 ワイヤレスUSBとは、超広帯域無線(UWB)技術を基盤とした無線インタフェースで、3メートルの距離ならば現在使われている有線のUSB2.0と同じ480Mbpsという転送速度を実現する(理論値)。USB 2.0の最大ケーブル長は5メートルだが、ワイヤレスUSBの最大到達距離は10メートル程度となる見込み。

 会場では、NECや米Staccato Communications、イスラエルのWisairといった企業がワイヤレスUSBに関する展示を行っており、米Staccatoは先日富士通と共同で発表したデジカメ用ワイヤレスUSBシステムのデモを行っていた。

photo 米Staccatoの展示していたデジカメ用ワイヤレスUSBシステム。手前のワイヤレスUSBユニットを使って、中央のカメラユニットで撮影した画像を右奥のディスプレイで表示している

 このシステムは富士通のデジタルカメラ用開発プラットフォーム(Mシリーズ)と、StaccatoのUWB開発キット(Ripcord)を組み合わせたもので、現在はワンチップ化を含めた調整が行われている最中。秋以降の出荷を目標としており、「10ドル以下の価格を目指したい」(同社)。

photo 金色のプレートの間でワイヤレスUSBによる通信が行われている。ワイヤレスUSBの規格上、最高速度は480Mbpsだが、デモシステムのスピードは開発中ということもあり50Mbps前後だという。

 「自社のSoCへ組み込みたいというニーズも存在するため、チップ単位で提供するだけではなく、物理層のみで提供することも考えている。9月にはワンチップとして提供できる見込みなので、順調にいけば来年にはワイヤレスUSB対応デジカメなども登場するのではないか」(同社)

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