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騒音消去をカジュアルに――クリエイティブ「HN-505」レビュー:ノイズキャンセリングヘッドフォン特集(1/2 ページ)

» 2005年05月19日 09時31分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 クリエイティブメディアの「HN-505」は、ノイズキャンセリング機能を搭載しつつ、5000円前後という低価格を実現した製品だ。前回のレビューで、密閉型ヘッドフォン「MDR-NC50」とインナーイヤタイプ「MDR-NC11A」を紹介したが、ソニーではほかにオープンエア型の「MDR-NC6」(標準価格7350円)も発売しており、「HN-505」はスタイルや価格の面では、この製品と競合するといっていいだろう。重量も約150グラム(密閉型MDR-NC50の半分)とほぼ同じだ。

photo クリエイティブのノイズキャンセリングヘッドフォン「HN-505」。クリエイティブのオンラインショップでの価格は4980円と、ノイズキャンセリング機能つき製品の中では手頃といえる

 パッケージの写真では、ブラックモデルが記載されているのだが、国内ではホワイトカラーのみの展開となる。今回試用したのもホワイトのモデルで、アーム部からハウジング部まで、プラスチックで構成されたボディは、正直なところ、第一印象ではかなり安っぽい感じを受けた。しかし、じっくり見ていると、逆に安いなりに工夫されているということが伝わってくる。

 プラスチックの表面はつや消し処理がされ、アームの両端に配されたマイクには、色違いのカバーでワンポイントをつけている。また、イヤパッドは密閉型ヘッドフォンでよく見られるような、ソフトな素材が使われ、装着時につきまといがちな、耳への違和感もほとんどない。さらに、アーム部には折り畳み機構を採用しており、持ち運び時にはかなりコンパクトに収まってくれる。

photo アームを回転させて折り畳めば、付属のキャリングポーチに収納できる。航空機内用のデュアルプラグアダプタもついている

 もちろん、高級感があるとは決していえないが、約5000円という価格のわりには、なかなかうまくまとめていると思う。ただ気になるのは、電源スイッチと電池ボックスで、ここだけは頻繁に開閉したり、スライドさせたりするだけに、もう少しチープさを感じさせない機構にしてほしかった。

 電源スイッチは、玩具類でよく見かける、いかにもスイッチというもので、カチッと音を立ててスライドする。大きめで操作はしやすいのだが……。スライドカバー式の電源ボックスも同様に、耐久性に不安がある(もっとも、実際の耐久度は長く使わないとわからないが)。

photo 電源スイッチは、いかにもスイッチというもの。スライドさせてONにすると、隣のLEDが点灯する

 右のアーム内側のカバーを開けて、単4形乾電池1本を入れるのだが、ただはめ込むだけではしっかりとは固定されず、カバーをしてようやく収まる感じだ。連続再生で、約29時間(アルカリ電池使用時)の駆動が可能だ。

photo 単4形乾電池1本を使用。しっかり固定されないのがやや不安だが、カバーを閉めていれば、中で外れるようなことはない
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