コラム
» 2005年06月06日 17時23分 UPDATE

PCを知り尽くした“PCバッグ”とは (1/5)

ノートPCを選ぶときは、機能、サイズ、重さ、価格などで選択幅がある。ならば、PCを入れるバッグも好みやTPOに合わせてもっと多様化していくべきなのではないだろうか? PCバッグを執拗に作り続けているソニーに話を聞いた。

[小寺信良,ITmedia]

 かつてノートPCの黎明期にはまだ「PCバッグ」というカテゴリも確立されておらず、みんなカメラバッグなどから適当なサイズのものを選んで使っていたものだった。筆者は外で原稿を書くことはほとんどないのだが、それでもたまにノートPCを持ち歩く必要があるため、外出用カバンにはPCバッグを好んで使っている。

 モバイルPCと言えば、以前はB5以下の小型1スピンドルモデルと相場が決まっていたのだが、軽量化が進むにつれ、2スピンドルやA4サイズでも十分軽いものが出現してきた。外出先で仕事をする場合も、ずいぶん環境が良くなってきているのはありがたいことだ。

 それにつれてPCバッグにも、サイズや形、色などのバリエーションが増えた。PC量販店にずらりと吊るされているPCバッグを見ると、「PC専用のバッグ」という存在も、次第に一つのジャンルとして市場に受け入れられつつあるのかなと思う。

 かつて筆者が愛用したPCバッグの一つに、バイオ「スマートバッグDX」がある。1999年にSonyStyle限定で発売された、ワンショルダーのリュック型バッグだ。このバッグは、確か2万円弱だったと記憶しているが、中に様々な小物を小分けして収納できるポーチが3つも付属しており、大変お得感が高かった。

 それからいろいろな市販PCバッグを買っては使っているのだが、近頃はあまり満足いくものに出会っていない。不満の原因はいくつかあるのだが、昨今のPCバッグ最大の欠点は、中にPCを入れていないと型くずれしてしまうところである。特にA4サイズが入るショルダータイプのものは、中味にPCが入っていないと、真ん中からくの字に曲がってしまう。つまりカバンの強度をPCが支えているようなもので、PCを保護するためのPCバッグという観点からすれば、まったく本末転倒なのである。

 かといって堅めのバッグを選ぶと、バッグだけで結構な重さとなってしまい、PCを入れるのがイヤになるという、これまた本末転倒な結果となってしまう。だいたいだな、PCが1キロ切るかどうかの勝負をしているときに、バッグが1キロ軽く超えるってのはどういうことよ。

 だが最近、これはいいかも、と思えるPCバッグをようやく見つけた。バイオブランドのビジネスバッグ「VGP-MBB10」である。

 考えてみれば、別にカバン屋でもないのにこれだけ長期間に渡ってPCバッグを執拗に作り続けているPCメーカーというのは、他にない。他のPCメーカーも、キャンペーンなどで一時的にバッグを作ったことはあるだろうが、バイオブランドのバッグは毎年毎年、新作を出し続けているのである。

 もちろん続ける理由は売れるからなのだろうが、同時にこのプロジェクトを強力に推進している人が居るに違いない。そう睨んだ筆者は、ソニーのVAIO事業部にその仕掛け人を訪ねることにした。

ユーザーに支持されて事業になった

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