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» 2005年06月23日 17時27分 UPDATE

レビュー家庭にハイビジョン撮影を――ソニー「HDR-HC1」を使ってみた(前編) (1/3)

家庭向けのサイズと価格を手に入れたソニー“デジタルハイビジョンハンディカム”「HDR-HC1」。発売前にじっくり触る機会を得たので、注目の普及型ハイビジョンビデオカメラの魅力を前・後編にわたってお届けしよう。

[浅井研二,ITmedia]

 ソニーから7月7日発売予定の新型ハンディカム「HDR-HC1」は、HDV1080i方式でのデジタルハイビジョン撮影が可能な民生用ビデオカメラだ。

photo ハイビジョンカメラとしては世界最初となるソニーのデジタルハイビジョンハンディカム「HDR-HC1」。レンズフードは取り外し可能だ

 デジタルハイビジョン撮影が可能な民生用製品は、これまで、同じソニーの「HDR-FX1」や日本ビクターの「GR-HD1」(720p方式)が存在したが、製品のサイズや価格(30万〜40万円前後)の面で決して一般家庭向けとはいえず、むしろ、業務用に近い位置付けだった。

 しかし「HDR-C1」は、名実ともに家庭用ハイビジョンカメラと呼べる製品に仕上がっている。71(幅)×94(高さ)×188(奥行き)ミリ(本体質量約680グラム)の本体サイズ、18万円前後という実売価格は、現在の一般的なDVカメラと比較すれば、あまり手軽とはいえないだろうが、十分に許容範囲内といえるレベル。一昔前のDVカメラであれば、これくらいの価格・サイズの製品はざらに存在していた。

photo 奥行きは意外とあるが、ハイビジョンカメラとしては軽量・コンパクトといっていい範囲に収まっている

 実際に本体を手に取った印象も、まさしく家庭用ビデオカメラにほかならない。HDV方式では、一般的なDVカメラと同じMiniDVカセットを利用することもあり、ボディ中心部の構造はDVカメラと似通っている。その前方に、長さ6センチ程度の円筒部がくっつけられた形状とでもいえばいいだろうか。そのため、奥行きは188ミリとかなり長いのだが、重心はあくまで手前部分に置かれているので、取り回しは決して悪くない。むしろ、構えやすい感覚だ。また、680グラムという重量は、片手撮影も難なくこなせる範囲に収まっている。

photo 記録にはMiniDVテープがそのまま使える。HDV1080i方式のほか、従来のDV方式での撮影・記録も可能だ。テープ交換は底面から行うため、三脚使用時はやや不便
photo 入出力端子はモニターの下の部分に並ぶ。左から、HDV/DV兼用のi.Link端子、USB端子、コンポーネント出力、A/V OUTとなっている

 DVカメラでこのサイズであれば、3CCD/3CMOSや光学式手ブレ補正を採用しているケースも多いが、「HDR-HC1」ではそれはなく、撮像素子は1/3型の297万画素CMOSセンサー、手ブレ補正は新アクティブイメージエリア方式(電子式)という構成だ。

 有効画素数は、16:9動画撮影時で198万画素(4:3撮影時は148万画素)、静止画は16:9で207万画素、4:3で276万画素となっている。動画はHDV記録時に1440×1080ピクセルへ変換され、静止画は最大1920×1440ピクセルで保存が可能。静止画はこのほか、1920×1080(16:9)、1440×1080、640×480の解像度も選択でき、メモリースティックDuoへ記録される。

 モニターにはワイド2.7型液晶(12.3万画素)を採用し、タッチパネルでの操作が可能。このほか、操作方法や基本機能は「DCR-HC90」などと同等といえる。ただ、ビューファインダーは25万画素(ワイド0.54型)と高解像度で、このへんはハイビジョン機としてのこだわりかもしれない。

photo DVカム「DCR-HC90」などと同様に、モニターにはタッチパネル操作が可能なワイド2.7型液晶(12.3万画素)を採用
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