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» 2005年07月23日 04時18分 UPDATE

レビュー:ポータブルDVD特集(序章)PSPはポータブルDVDに対抗し得るか否か (1/2)

ポータブルDVDプレーヤーの高性能化/低価格化で「モバイルシアター」を楽しめる環境が整ってきた。だが、ほかの選択肢はないのか? ポータブルDVDレビュー特集の序章として、映像再生機器としてのPSPの実力を探ってみた。

[浅井研二,ITmedia]

 移動中の電車内では、各人各様の過ごし方をしている。自分は音楽を聴くか、もしくは寝るかのいずれかのみだが、携帯電話で何らかの情報を閲覧している乗客も多いし、あるいは、ノートPCで作業らしきことを行っている方もちらほらと見かける。

 しかし、ポータブルDVDプレーヤー(以下ポータブルDVD)でビデオを鑑賞している人となると、めったにいない。これまで遭遇したのは、一度か二度くらいか。やはり、何かしら抵抗を感じる人が多いのだろう。

 ただし、これは近距離の移動に限った話。新幹線や飛行機での遠距離移動では、多くの人がポータブルDVDを利用してみたい、してもいいと考えているのではなかろうか。あるいは、旅行や出張時の宿泊先(有料ビデオを観るのも、なにだし)や、実家への帰省のお供にもいいかもしれない。

 今回の特集では、この「ポータブルDVD」最新機種の横並び比較を行う。ただし、本稿では序章として、少し周辺の話題から述べたいと思う。誰しも「どの製品を買うべきか」という以前に、まず、「ポータブルDVDは使えるヤツなのか。そして、買いどきなのか」という疑問を持つに違いない。

 最近のポータブルDVDの傾向としては、売れ筋は3万〜4万円程度の製品で、画面サイズはワイド7型前後となっている。安いものでは1万円台の製品(画面は5型前後)からあり、画面サイズが9型や10型以上の製品でも5万〜8万円ほどで購入可能だ。残念なのは、標準装備でのバッテリー持続時間が、ほとんど2〜3時間にとどまる点。通勤での利用なら問題ないが、長距離移動では映画2本分、つまり最低4時間駆動は欲しい気もする。

 また、映像や音声(デジタル含む)の外部出力を装備している製品がほとんどなので、自宅では大画面テレビやサラウンドシステムに接続したいという要望にも応えられる。逆に、映像・音声の入力にも対応し得る。TVチューナーに関しても、内蔵の場合もあれば、オプションで用意しているものもある。

 再生可能なメディアは製品によって異なるが、たいていの場合は市販のDVDビデオのほか、VIDEOモードのDVD-R、さらにはVRモードで記録されたDVD-RW/+RW/-RAMなどにも対応。また、DVD-ROMやCD-ROM(さらにはSDメモリカード)へ記録されたMP3音楽・MPEG-4映像ファイルの再生ができるものも多い。そのほか、移動中に高音質のDVD-Audioを聴くという用途もいいだろう。

 ただ、2層記録DVD-R/+RやCPRMディスクへの対応を明確にうたっている製品はほとんどなく、対応状況も期待薄と思われる(次回からの各製品レビューで個別に検証)。今後の展開としては、これらへの対応や、ドルビーヘッドフォン機能の搭載などが考えられる。


“モバイルシアター”としてのPSPの実力は?

 DVDプレーヤーを持ち歩いて、何に使うのか。

 1つは、映画や音楽のパッケージソフト=DVDビデオの鑑賞だろう。さらに、現在では大々的なDVDレコーダーの普及により、DVDへ録画したテレビ番組も視聴の対象となり得る。あとは、海外出張などに家族の記録ビデオを持っていく人もいるかもしれない(本当にいるかどうかは知らないが)。これらの場合は、メディアにDVD-Rではなく、DVD-RW/+RW/-RAMなどの書換型DVDを利用する場合も多いだろう。

 前述のとおり、ポータブルDVDでは、ほとんどの製品がいずれの用途にも対応できる。しかし、ポータブルDVD以外の選択肢はないだろうか?

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