劇場がある暮らし――Theater Style
新DLPでホームプロジェクターはどう変わる?(1/3 ページ)
今週7月26日に発表されたTexas Instruments(TI)の新DLPチップセット「DLP.65」、およびDMDチップの制御技術である「BrilliantColorテクノロジー」は、特にホーム用途におけるプロジェクターの勢力図に大きな影響を与えそうだ。
0.65インチの新DMDチップを使った「DLP.65」は低価格のハイビジョン対応DLPを実現する技術として、そしてBrilliantColorテクノロジーは単板式DLPの欠点を補ってくれる可能性があるなど、来年以降のフルHD対応DLPへの期待感も煽るものになっている。
まずDLP.65だが、このチップの解像度は1280×768ピクセル。データ用としても十分に使える縦768ピクセルの解像度と、ホームシネマ向けにも使える16:10のワイドなアスペクト比を持ち、従来よりも大幅に小型化された(従来は0.8インチで720p)のが特徴だ。
いくつかのプロジェクターベンダーは、すでにこのチップを用いた家庭向けDLPの開発を進めており、16:9アスペクト比で考えると少し縦方向に多い解像度(縦720→768ピクセル)であることを利用して、ピクセルの余裕分をシフトさせるデジタルレンズシフト機能を盛り込んだ新製品が近く登場する見込みである。価格帯も実勢価格で30万円程度になるようだ。
横1024ピクセルのDMD素子を用いたプロジェクターとも共通のシャシーや光学回路を利用できるため、メーカーは既存のXGA DLPを実勢価格20万円程度に置き、同じ筐体で720p DLPを30万円程度に設定するといったラインナップを取る事が可能になる。
720p対応DLPは、このところHD2+を採用した低価格機が登場し、中には30万円を切る製品も登場している。いずれもTIが提供しているリファレンスの設計を踏襲したもので、専用設計で100万円前後の製品が中心だった720p対応DLPの市場に大きな変化をもたらしている。
DLP.65に採用されているコントラスト改善技術「DarkChip2」は、HD2+で採用されているのと同じもの。プロジェクターの場合、光学回路やレンズ性能でコントラストなどの性能が変化するため、チップレベルでの比較にはさほど意味はないが、そのポテンシャルが同等ならば、プロジェクター自身の小型化やそれに伴う低コスト化という面で大きな期待ができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「セキュリティソフトも売ってるのに」ソースネクスト会員情報漏えい、パスワード含む最大2252万件 API不正利用される
-
2
「『楽天カード公式』から詐欺メール」報告相次ぐ ドコモメールに公式マーク付きフィッシング、一部企業の認証設定に脆弱性
-
3
研究者グループ、中国Tencentのクラウド上の“逸脱”AIエージェント群と交信 報告書の隠しテキストで呼び込む
-
4
Microsoft、3つの国際的な犯罪ネットサービスを解体へ 日本狙った詐欺がきっかけ
-
5
バーガーキング、約1118万件漏えい 公式アプリ会員システムに不正アクセス
-
6
Amazon、Beeの新AIデバイス2機種発表 リストバンド型とスマホ装着型、会話を要約し「Alexa+」と連携
-
7
デジハリ大、「Claude」を全学導入へ──国内初、“回数気にせず”使い放題に
-
8
デンマークの880万人分流出、原因はパスワード「123456」 ハッカー「侵入は難しくなかった」 現地報道
-
9
Anthropic、METRの評価チームを社内に常駐させ“従業員並み”のアクセス付与 公表に拒否権なし
-
10
Tesla、新型「Roadster」発表 SpaceX技術で“飛べる”モデルも 日本でも予約受付中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR