ニコン「D70s」は、昨年のベストセラー機「D70」をマイナーチェンジし、今年4月に発売したモデル。今ならボディのみで7万円台後半から手に入る、お買い得なデジタル一眼レフ機である。D70の発売当初の実売価格が約12万円だったことを考えると、わずか1年とちょっとで、ずいぶんと手軽になったものだ。
といっても、ボディの作りや操作感にチープさはない。同じ価格帯の他のデジタル一眼レフ機に比べても、ワンランク上の印象さえ受ける。梨地処理を加えた樹脂外装には剛性感があり、やや大きなグリップによるホールド感はしっかりとしている。実際の価格はともかく、コンパクトデジカメよりは明らかに高級なボディを手にした瞬間には、「さあ、これから写真を撮るぞ」という意欲が沸いてくる。
しかも、ニコンである。最近は“ニコン党”という言い方はあまり耳にしないが、ある年齢以上のカメラ好きに対しては、依然としてブランド力のあるメーカー名に違いない。製品のシリーズ名を付けずに、社名と型番だけでアピールできる。そんなデジカメはほかには少ない。
D70sのいちばんのライバルは、実売価格がさらに安い、同じくニコンの「D50」だろう。同社の人によると、どちらもエントリークラスの製品だが、D50は主にファミリーユーザーを、D70sは多少でも写真や撮影に興味を持つホビーユーザーをそれぞれターゲットにして作ったという。
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