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ハイビジョン過渡期を乗り切るためのレコーダー「Rec-POT F」レビュー(2/7 ページ)

» 2005年10月28日 14時02分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 内蔵HDDは最大で250Gバイトと残念ながら旧モデルの「Rec-POT M」と同等に留まり、ラインアップも160Gバイトと250Gバイトの2グレードのみだ。録画可能な時間は250Gバイトモデルで地上波デジタル放送(ハイビジョン)が約26時間、BSデジタル放送が約21時間、SD放送で約65時間となる。また、HD放送をSDクオリティで録画する、といったダウンコンバートも行えないため、本機単体だけで大量の録画、保存といった使い方には正直向かない。

 機能がシンプルなぶん、サイズも前モデル同様極めてコンパクトだ。厚さは35ミリ(脚を含むと実測で約41ミリ)、横幅は280ミリで、一般的なDVDレコーダーなどと比較すると格段に小さい。ここまでコンパクトだと縦置きできれば……と思うが、残念ながら縦置きは考慮されておらず、マニュアルにも水平に設置と注記されている。

 旧モデルと比較するとサイズは奥行きが4ミリ増加(204ミリ)しただけだが、前面パネルは同社の「AVeL Link Player」と共通になり、上部2/3程がミラー加工されている。「AVeL」シリーズの1製品というイメージが濃くなった。

photo タイトルリストなどでも「AVeL」のロゴが確認できる

ダビング時にも使えるプレイリスト機能を追加

 旧モデルに対してレコーダー機能として強化されたのがプレイリスト機能だ。録画済み番組に対して「開始点」「終了点」を複数設定し、設定した部分のみを再生できる。なお、一般的なDVDレコーダーなどに多い、複数の録画番組に跨ったプレイリスト作成などは行えず、プレイリストは1つの録画番組に1つだけだ。

 BSデジタル放送では番組本編中にCMが入ることは稀だが、地上波デジタル放送では当たり前のようにCMが入る。これをカットして再生やダビング(ムーブ)を可能にする機能と思えばいいだろう。

 プレイリストの作成は、再生したい部分の「開始点」「終了点」を繰り返し指定していくタイプで、一度設定した開始点、終了点を変更することもできる。コマ送りで指定することも可能だが、GOP単位となっており、フレーム単位の設定はできない。

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