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» 2005年12月13日 15時49分 UPDATE

ホンダ、受付やデリバリーをこなす「新型ASIMO」

本田技研工業は、2足歩行ロボット「ASIMO」の新型を発表した。各種センサーを活用し、人に合わせて行動する機能を強化するとともに、ワゴンを使った運搬機能などを追加。受付案内やデリバリーサービスを自動で行えるという。

[ITmedia]

 本田技研工業は12月13日、2足歩行ロボット「ASIMO」の新型を発表した。各種センサーを活用し、人に合わせて行動する機能を強化するとともに、ワゴンを使った運搬機能などを追加。受付案内やデリバリーサービスを自動で行えるという。また、走行スピードも従来の時速3キロから6キロに向上した。

photo トレイに置いたものを手渡したり、受け取ったりできる

 新型ASIMOは、視覚センサーや超音波センサーといった各種センサーと新開発の統合制御システムにより、周囲の環境や人の動きを認識しながら行動できるようになった。たとえば、頭部のアイカメラと手首にある力覚センサーを用いて、トレイなどに置かれた物をタイミング良く手渡ししたり、受け取ったりすることが可能。人が独自のIC通信カードを携帯することで、人と手をつないで一緒に歩行することもできる。

photo 独自のIC通信カード(左)と案内するASIMO

 走行能力も向上した。両足が浮いているときでも、積極的に姿勢の傾きを制御することで、走行スピードを従来の時速3キロから、時速6キロに倍増。旋回時には、遠心力と釣り合うよう、体の重心を内側に傾けて高速旋回走行が行えるという。主な仕様は下記の通り。

photo 旋回時には、遠心力と釣り合うよう、体の重心を内側に傾ける
名称 新型ASIMO
身長 130センチ
重量 54キログラム
自由度 34自由度
走行時の速度 時速6キロメートル
通常歩行時速度 時速2.7キロ
旋回走行速度 時速5キロ(旋回半径2.5メートル)
運搬時歩行速度 時速1.6キロメートル(運搬重量1キログラム)

 同社では、「人間型ロボットの実現を目指し、研究開発を進めてきたが、今回の進化で身体能力に関しては所期の目標を達成した。今後は、さまざまな状況に応じた総合判断を行える能力など、知能領域に重点を移して研究開発を推進していく」方針だ。「10年後には、留守番や家事をこなしてくれるようなロボットにしたい」(同社)。

 なお、新型ASIMOは2006年春をメドにホンダ和光ビル内のオフィスで運用を開始するほか、リースについても、順次新型ASIMOを適用していく予定だという。

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