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ただ置くだけで全て実現、満足度150%――ユーザー必携「W-ZERO3専用クレードル」プロフェッサーJOEの「Gadget・ガジェット・がじぇっと」!(1/3 ページ)

» 2006年04月13日 14時36分 公開
[竹村譲,ITmedia]

 昨年末の発売日以来、ウィルコムの「W-ZERO3」を使い続けて、今月でほぼ4カ月が過ぎた。

 それまでのワークスタイルと比較して、とにかくモバイルPCの持ち出し時間の累計は大幅に減少したと感じる。モバイル環境だけを前提とすれば、もはやパソコンは筆者にとって、プレゼンテーションのための道具と、長文の原稿を移動中に書くための専用ハードウエアになってしまった感がある。

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 しかし、その一方、ユーザーの期待を背負いすぎる傾向のあるW-ZERO3は、ほぼ毎日充電しなければならない。電池駆動時間の長いPHSケータイの仲間だと思うと、少し不満が無いわけでは無いが、W-ZERO3によって提供される機能の多さや、スクリーンの大きさなどを考えると理論的には納得の範囲内と感じざるを得ない。まあ、毎日自宅やオフィスに戻ると必ず充電するということが、そのまま「習慣」となってしまえば、単純な充電作業そのものは、それほど大した問題では無くなってしまうから不思議だ。

 しかし、いつも思い続けてきたのは、多くのケータイ電話には当たり前の簡便な「充電スタンド」がこの「W-ZERO3にも欲しいなぁ」ということだった。もう何年も昔に発売開始されたPDAにもパソコンとのデータ同期や充電を行うための「クレードル」(ゆりかご)と呼ばれる専用スタンドは、当時最新のPDAには必須のアイテムであり、「Palm」などのポケットPCを起点とするPDAの世界的普及を大きく後押ししたのも、あの超便利な「置くだけで全てが出来る」製品設計思想だった。

 まして、ZERO3は、Windows Mobile OSを搭載し、スタイラス・ペンを使用することで機能の全てを操作することが出来、さらに高速・ワイドエリアな通信機能を生まれながらにして持ったPDAでもある。W-ZERO3専用クレードルがあれば、自宅やオフィス、人によってはその両方にクレードルを設置し、その場所に行けば、まずクレードルにW-ZERO3を置く。それで全てが解決する。収まりが悪い標準のUSB Syncケーブルと、ACケーブルの2本を帰宅や、帰社する度に毎回接続し直す面倒な操作環境は何とかしたいと、多くのユーザーは考えているに違いない。

 そんなことを考えていたら、ほとんど純正製品かと思えるようなW-ZERO3専用クレードル「Cradle ZERO3」が発売された。設置床面積135×110ミリ、W-ZERO3を仰角約68度に簡単かつタイトに固定設置できる期待のクレードルだ。W-ZERO3に標準添付のUSB SyncケーブルとACケーブルの2本をクレードル背面に接続するだけで、今後は面倒なケーブル接続から完全に解放されるのだ。

photo W-ZERO3本体と専用ドッキングステーション「Cradle ZERO3」。突起した2つの端子の右側(黄色)はACプラグ、左側はPCとのActive SyncのためのUSBコネクター

 クレードルの上面右側に設置されたUSBポート(左)とACプラグ(右)の内、一段と飛び出た黄色いACプラグに、まずW-ZERO3のACアダプタージャックを位置合わせし、そのまま下に押し込むと、ACプラグがガイドの役目を果たして、USBポートとのドッキングもスムースに完了する。USBポートのパソコンとの接続や、充電ケーブルの接続状況は、クレードル前面左下の2個のLEDインジケーターの点灯で確認出来る。

photo 背面から見たCradle ZERO3。W-ZERO3付属のUSBケーブルとACアダプターを接続するだけ。これで、毎回2本のケーブルを接続する手間から解放される
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