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» 2006年05月18日 18時58分 UPDATE

MacやPocket PCも――広がるロケフリワールド

ソニー、加賀電子、ACCESSの3社が「ロケーションフリー」の共同発表会を開催。Mac OS X版、Pocket PC版のプレーヤーを初めて披露した。Mac版は6月初旬、Pocket PC版は夏頃までに発売する予定。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニー、加賀電子、ACCESSの3社は5月18日、ロケーションフリーの共同発表会を開催した。加賀電子とACCESSは、ソニーからライセンスを受けて開発していたMac OS X版、Pocket PC版のプレーヤー(クライアントソフト)をそれぞれを披露。実機を使ったデモンストレーションが行われた。

photo ソニーのロケーションフリーベースステーション「LF-PK1」(左)とPocket PC「iPAQ」

 ソニーのロケーションフリーは、テレビアンテナやDVDレコーダーをつないだ「ベースステーション」から映像を送信し、宅内ではワイヤレステレビとして、外出先でもインターネット経由で自宅のテレビや録画映像を楽しめるというもの。現在はWindows用と「PSP」用のクライアントソフトウェアが提供されている(関連記事)。

 4月にMac OS X版の開発を表明した加賀電子は、Intelチップもネイティブサポートするプレーヤー「TLF-MAC」を6月初旬に発売することを明らかにした。動作環境は867MHz以上のCPUを搭載したMac(Mac OS X 10.2.8以降)。価格はオープンプライスで、店頭では3000円前後になる見込みだ。

photo 15インチ「MacBook Pro」で動作中の「TLF-MAC」。基本的にWindows版と同じデザイン。ボタン類もウインドウの右上にある

 TLF-MACは、基本的にWindows版と同じデザインと機能を持つ。ベースステーションに接続したAVマウスを介し、クライアントから外部接続機器を操作することも可能だ。ただし、Mac版オリジナルとして、TVウインドウをDockに収納した状態でも動画表示する機能を備えた。「Windows PCではテレビ機能付きの製品が多く存在するが、アップルはやっていない。ソニーとわれわれがMacユーザーにテレビを提供する」(同社グループ事業戦略室の守口英室長)。

photo Mac版オリジナルとして、Dockの中でも動画表示する機能を備えた。もちろん音声も出る
photo 加賀電子、グループ事業戦略室の守口英室長

 一方のACCESSは、「NetFront ロケーションフリープレーヤー」の第1弾として、「Pocket PC 2003」以降および「Windows Mobile 5.0」以降に対応するPocket PC用プレーヤーを開発中だ。機器制御同社執行役員技術戦略企画本部長の植松理昌氏によると、夏頃にはダウンロード販売を開始する予定だという。価格は「検討中」。対応機器は下表の通りだ。

photo ACCESS執行役員技術戦略企画本部長の植松理昌氏。HPの「iPAQ」を使ってロケーションフリー
photo 人気の「W-ZERO3」もサポート
機種名 メーカー TV画面解像度
AXIM x50v デルコンピュータ VGA
W-ZERO3 シャープ VGA
iPAQ hx2410 HP QVGA
iPAQ h4150 HP QVGA

 植松氏によると、Linuxプラットフォームを含めて同社が得意とする携帯電話や情報家電分野への展開を計画しているという。また、他社へのサブライセンス供与とともに実装支援などを手がける方針だ。「情報端末のみならず、情報家電や携帯電話向けにも積極的に展開していく。具体的なタイミングは未定だが、順次海外へも展開していくつもりだ」。

photo ロケーションフリーのキーマン、ソニーLFX事業室の前田悟室長

 積極的なライセンスと自社製品の拡大の両面から“ロケーションフリーワールド”の拡大を目指すソニー。同社テレビ・ビデオ事業本部LFX事業室の前田悟室長は、「さまざまな会社にアイデアをもらうのが“ワールド”を作る近道」とした上で、今回の2社以外にもライセンシーが登場すること、そして同社からもロケーションフリー新製品を発表する可能性を示唆した。「今回の発表は、第1弾。近い将来、より多くの企業とともに(ロケフリ対応の)すごい製品群を披露したい」。

photo ロケーションフリーワールドのイメージ。青い帯の先端が2つに分かれているのは、ソニーとライセンシーからぞれぞれ対応製品が登場することを示している。では、黄色い丸は?

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