ソニーのロケーションフリーベースステーション「LF-PK1」は、ネットワーク対応のTVチューナーだ。テレビの映像や録画したビデオなどをMPEG-4にエンコードして有線/無線LANで送信する機能を備えている。クライアントとしてPCやPSPが利用でき、家の中や外出先からテレビや録画した番組を見ることができる。
このLF-PK1のクライアントとして「P990」を使おうという提案を行っているのがSony Ericsson。3GSMの同社ブースで、サービスイメージを紹介していた。P990はIEEE802.11b準拠の無線LAN機能を備えたスマートフォンで、液晶はQVGA対応の2.8インチのものを搭載。一般的な携帯電話に比べて大きいメインディスプレイが、テレビやビデオ映像を見るのに向いている。
「出張中でも自国のテレビ番組を見たいというニーズは高い」と説明員。「例えば欧州はサッカーの人気が高く、出張中でも自国でひいきにしているチームの試合を見たいという人が多い。こうした要望にも対応できる」(説明員)
欧州でも通信キャリア間の競争は激しく、キャリアは携帯ならではの用途を模索している。P990は今夏のリリースを予定しており、この時期にロケーションフリーのクライアントとしての利用を提案することで、キャリアにアピールしたい考えだ。
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