小さな子どもがいる人から「最初はDVカメラとデジカメの両方を使い分けていたけど、最近は動画も静止画もデジカメで済ますようになってきた」という声をよく聞く。
昔に比べてデジカメ動画のクオリティが上がってきたこともあるけど、やはりデジカメの方が、動画も撮りたい瞬間にすぐ撮れるから、と見るのがいいだろう。今回はそんな動画機能にスポットを当ててみた。まずは基礎編。
1台で静止画も動画も撮り分けられる。これはデジカメの大きなメリット。普段は写真を撮っているカメラでも、スイッチひとつで動画を撮ることができる。旅行に行ったときでも散歩の時でも、「ここは動画で撮っておきたい」と思うシーンに出くわすことはあるはず。そんなときは迷わず動画で押さえておきたい。
どんなときに動画がいいか。普通に考えて、動きを残したいときと音を残したいときだ。音も一緒に撮れるというのはなかなか重要なのである。普通に考えると、子ども、猫や犬などの動物、路上ライブ、回る風車、まあそんな感じだ。
動画を撮るときのポイントは、自分のカメラの性能に従って、無理をしないこと。
デジカメの本道は「静止画」であり、動画にどれほど力を入れるかは機種によって大きく異なっているのだ。
サンヨーの動画デジカメなど、動画重視の設計になっている機種から、静止画メインだけれども動画にも力を入れているキヤノンの「Powershot S3IS」のような製品、さらに動画は録れるけれどもあまり凝ったことはできない製品まで幅広い。
普通のコンパクトデジカメの動画機能はあまり高機能ではない。動画撮影中はズームできない機種や、動画中はピントが固定される機種もある。だからズームとかパンとか、映像系のワザは使わず、被写体の瞬間芸をピシッと捉えるようにしたい。
変化をつけたいときは、こんな風に被写体との距離が変わらないようカメラごと動いてやるという手もある。
こんな「瞬間芸」に近いものはデジカメの独壇場だ。
ブレに注意すること。動画時の手ブレはすごく気になるのだ。画面が微妙に揺れちゃうからである。静止画なら明るい場所の手ブレは気にならないが、動画は明るかろうが暗かろうが手がブレればブレて記録されてしまう。
手ブレ補正機能がないデジカメを持っている人は、ブレないよう気をつけて。数秒程度なら大丈夫だが、長めに録りたいときはできるだけ楽な姿勢で録ることと、肘をどこかについたり、どこかにもたれるなどブレないひと工夫をいれたい。
もうひとつは、その動画をどう楽しむかを考えて録ることだ。
DVDに焼いたりテレビに映したいのなら、VGAサイズ(640×480ピクセル)の秒30コマ(ほぼテレビやビデオと同じクオリティ)で「横位置」で撮ること。
逆に自分のパソコン上で愉しむならどんなモードでどんな風に撮ってもOK。
ネット上にすぐに公開したいなら、QVGAサイズ(320×240ピクセル)がいい。インターネットにあるたいていの動画はこのサイズだ。サイズが小さいとその分長く録れるというメリットもある。
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