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» 2007年02月07日 16時04分 公開

ビクター、1920×1080のフルHD「Everio」を発売

日本ビクターは米国では発表済みのフルHD(1920×1080i)対応のHDDビデオカメラ“Everio”「GZ-HD7」を3月中旬より販売する。国内で人気のあるシルバーボディも用意した

[渡邊宏,ITmedia]

 日本ビクターは2月7日、フルHD(1920×1080i)の記録に対応したHDDビデオカメラ“Everio”「GZ-HD7」を3月中旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は20万円前後。

photo “Everio”「GZ-HD7」
photophoto

 新製品は年頭に行われたInternational CESで米ビクター(JVC Company of America)が北米地域での発売をアナウンスしており、国内での販売が待たれていた。

 新開発の1/5インチ 有効53万画素のCCD(16:9ワイド)を3基枚利用する3CCDカメラシステムを搭載。3枚のCCDをななめ方向に画素をずらして配置する「画素ずらし」構造とすることで、214万画素の有効画素数を確保している。ピクセルサイズは同社既存の200万画素クラスモデルに比べて倍近いという3.28ナノメートル×3.28ナノメートルのサイズに拡大されている。

 映像処理エンジンにも新開発の「HD Gigabrid」を搭載する。このエンジンは、入力段で14ビットA/D変換を行うほか、撮影時の信号処理は1920×1080Pで行い、記録時にはそれを1920×1080iに変換するすため、一般的なインターラインCCDに比較してもより高精細な映像を撮影できる。もちろん、ノイズリダクション機能も搭載されている。

 35ミリ換算で39.5〜395ミリ(光学10倍/デジタル200倍)のレンズは放送局向けカメラで多くの採用実績を持つフジノン製。非球面レンズを3枚搭載するが、そのうち1枚には高屈折率硝材が利用されており、F1.8〜1.9という明るさを確保している。また、レンズ表面には業務用HDカメラレンズと同じ「NEW EBC(Electronic Beam Coating)コート」を施すことで、フレアやゴーストを大幅に低減している。

photophoto 手前にあるのはフジノンの10倍ズームレンズ(左)、1/5インチ 16:9ワイドのCCD

 HDD容量は60Gバイト。記録モードとして、FHDモード(1920×1080i/MPEG-2 TS/MP2、VRB)とSPモード(1440×1080i/MPEG-2 TS/MP2、VRB)、1440CBRモード(1440×1080i/MPEG-2 TS/MP2、CRB)が用意される。SPモードで約7時間、FHD/1440CBRの各モードで約5時間の録画が行える。パナソニックやソニーが採用するAVCHDについては、再生機器側の環境が未整備であることなどを理由に採用が見送られた。

 付属する標準バッテリー「BN-VF815」利用時の連続撮影時間は約1時間25分(ファインダー使用時:実撮影時間は約45分)。別売の大容量バッテリー「VU-V856KIT」を利用すれば最大で5時間40分(ファインダー使用時:実撮影時間は約2時間50分)までの延長が可能だ。SD/SDHCカードスロットも搭載しており、カードへの動画/静止画の保存も行える。ただし、動画保存については1440CBRモード(1440×1080i/MPEG-2 TS/MP2、CRB)のみの対応となる。

photo カラーバリエーションはシルバーとブラックの2色

 出力端子としてはコンポーネントのほか、USBとHDMI、i.LINKを装備する。USBはPCへのファイル転送、HDMIはテレビなどとの接続用に使用し、i.LINKはフルHDないし1440CBRモードでのストリーム出力用のほか、DVフォーマットへの変換出力も行える。また、D1へのダウンコンバート機能も搭載しており、SD解像度しか持たないテレビでも撮影した映像を楽しめる。

 パッケージにはWindows用編集ソフトとしてサイバーリンクの「CyberLinkBD Solution」(PowerDirector5 NE Express/PowerProducer3 NE/PowerCinema NE for Evrio)が付属しており、撮影素材の編集/ディスク作製/ファイル管理が行える。MacOS用には「QuickTime Component for Everio」が付属し、iMovieHDやFinal Cut Proでフルハイビジョン映像の編集が行える。

 対応DVDライター「CU-VD40」も3月下旬に販売開始される。DVD-R/RW/R-DLの書き込みに対応しており、GZ-HD7と接続することでPCレスで映像のデータディスク(MPEG-2 TS:市販DVDプレーヤーやレコーダーでの再生は不可)が作成できる。GZ-HD7に対応するほかは既存モデルとほぼ同等の機能を持つが、データディスク/DVD-Videoの再生が可能となっているほか、HDMI/コンポーネントなどの出力端子が備えられるなど、再生に関連する機能が強化されている。価格はオープンで、実売想定価格は5万円前後。

photo CU-VD40

 同社では国内のビデオカメラ市場について、現在は18%程度のハイビジョン対応機の割合が2009年度には70%にまで成長すると予測しており、新製品の投入を皮切りにハイビジョン対応機のシェア30%獲得を目指す考えだ。

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