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米ビクター、1920×1080の“世界初”フルHD「Everio」2007 International CES

» 2007年01月08日 09時01分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 米ビクター(JVC Company of America)は1月7日、HDDカム「Everio」の新製品として、フルHD(1920×1080i)の記録に対応した「GZ-HD7」を4月より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は1799.95ドル(約21万7000円)。

photo GZ-HD7

 新製品は「世界で初めて」(同社)のフルHD(1920×1080i)対応HDDカム。これまでもソニーの「HDR-SR1」やパナソニックの「HDC-SD1」、キヤノンの「HV10」などが「フルHD」をうたっていたが、いずれも1440×1080ピクセルの1080iまでの対応となっていた。

 記録モードとして、フルHDモード(1920×1080i/MPEG-2 TS/MP2、VRB)とSPモード(1440×1080i/MPEG-2 TS/MP2、VRB)、1440CBRモード(1440×1080i/MPEG-2 TS/MP2、CRB)を用意。内蔵する60GバイトのHDDにSPモードで約7時間、フルHD/1440CBRの各モードで約5時間の録画が行える。

 既存Everioシリーズと同様に、1/5インチのCCDを3基搭載した3CCDカメラシステムを採用。同社既存の200万画素クラスモデルに比べて倍近いサイズという3.28ナノメートル×3.28ナノメートルというピクセルサイズが採用されており、総画素数は約57万画素×3(有効画素数は約53万画素×3)。「GZ-MG505」と同様に「画素ずらし」が行われており、信号処理は1920×1080Pで行われる。記録時にはそれを1920×1080iに変換するすため、一般的なインターラインCCDに比較してもより高精細な映像を撮影できるという。

photophoto

 レンズ にはフジノンの光学ズームレンズ(F1.8〜F1.9)を搭載し、レンズ表面には「NEW EBCコート」を施すことで、不要な反射を抑制し、フレアやゴーストを低減するという。新開発の映像エンジンと光学手ブレ補正機能も搭載する。

 デジタルインタフェースにはUSBとHDMI、i.LINKを装備する。USBはPCへのファイル転送、HDMIはテレビなどとの接続用に使用し、i.LINKはフルHDないし1440CBRモードでのストリーム出力用に利用する。ダウンコンバート(D1)機能も搭載しており、SD解像度しか持たないテレビでも撮影した映像を楽しめる。

 パッケージには、サイバーリンクの「CyberLinkBD Solution」(PowerDirector5 NE Express/PowerProducer3 NE/PowerCinema NE for Evrio)が付属しており、撮影素材の編集/ディスク作製/ファイル管理が行える。

 同時にGZ-HD7対応のDVDライター「CU-VD40」も発表された。GZ-HD7と接続することで録画した映像のデータディスク(MPEG-2 TS)が作成できる。GZ-HD7に対応するほかは既存モデルの「CU-VD20」とほぼ同等の機能を持つが、データディスク/DVD-Videoの再生が可能となっているほか、HDMI/コンポーネントなどの出力端子が備えられるなど、再生に関連する機能が強化されている。

 価格はオープンで、実売想定価格は399.95ドル(約4万8000円)。販売開始は4月の予定だ。

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