5月12日午前11時、生活非必需品専門店「むだや」が東京・秋葉原にオープンする。あっても、なくても生活に支障のない商品を専門に扱う無駄グッズのセレクトショップは、秋葉原の新名所になりうるか――? オープン直前の「むだや」に無駄足を運んでみた。
場所は、秋葉原UDXビルにほど近い、カンダエイトビルの1階/地下1階だ。新しい人の流れができたエリアの立地を生かし、非アキバ系の一般通行人を取り込む。「メインターゲットは20代から40代の男性、そして20代から30代の女性。もちろんそれだけでなく、もっと幅広い層に無駄の有用性を訴えていきたいです」と話すのは、福沢隆一店長とエバーグリーン雑貨企画課の石田芳信課長。
店舗は渋めの色にまとめられ、意外にも落ち着いた雰囲気を醸し出す。しかし商品棚に目を向けると、ぶーぶークッションからブリキの玩具、仏陀キャンドル、はてはツボに効く「坪井さん」まで、まさに「なくてもいいな」が盛りだくさん。中国を中心に、世界各国のバラエティ雑貨を常時200アイテム以上を揃えるという。経営母体はあのエバーグリーンだが、基本的にPC周辺機器は置かない。
「コンセプトは“コミュニケーションのきっかけ”作り。思わず、何コレ? と笑ってしまう商品を集め、ちょっとした会話を演出できればと思っています」(石田氏)。
オリジナル商品の開発も進める。たとえば、ペンから「完全勝訴」の垂れ幕が出てくる「ジャッジペン」。「もともと韓国で販売されていた商品で、垂れ幕の部分には地下鉄の路線図などが描かれていました。最初は、白紙のままカンニングペーパーとして販売しようかと思ったのですが、それでは実用的になってしまう。結局、スタッフが寄ってたかって無駄グッズに仕上げました」。
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