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» 2007年06月18日 08時30分 UPDATE

バイヤーズガイド:この夏“買って得する”DVD/HDDレコーダー選び (1/3)

BDやHD DVDを搭載したレコーダーも登場しているが、価格もランニングコストもまだ従来のDVD/HDDレコーダーには及ばない。あえて「次世代待ち」をしないのも手といえる。この夏、“買って得する”DVD/HDDレコーダーはこれだ!

[野村ケンジ,ITmedia]
photo ソニーのBlu-ray Disc/HDDレコーダー「BDZ-V9」

 各社からBlu-ray DiscやHD DVDドライブを搭載したレコーダーが登場し、「いよいよ本格的なハイビジョン時代到来か!? 」と思わせる今日この頃。しかし冷静になってよく見ると、これらはまだまだ高価。さらにメディアが1枚1500円前後もするため、常用することを考えるとコストパフォーマンスは低い。

 確かに地上デジタル放送などのハイビジョン映像をBlu-ray Disc/HD DVDのディスクへ録画するメリットは大きい。DVD/HDDレコーダーのように「HDDがいっぱいになってしまったが消すに消せない」「コピーワンスなのでDVDにムーブすると綺麗な画像を楽しめない」というような、困った事態に陥らないですむからだ。

 しかしそのために20万円超の本体購入予算と、1500円前後のメディアを何10枚(人によっては何100枚?)も買うコストを考えると、ためらってしまうのが普通だろう。

 そうなってくると、価格低下が進み、10万円以下でもかなりの高スペック製品が購入できるDVD/HDDレコーダーの方が魅力的に見えてくる。先に言ったような難点はあるものの、HDDに録画している限り録画したままの状態で楽しめるし、なによりもコストパフォーマンス抜群なところがうれしい。

 メディアもいまでは1枚100円以下(CPRM対応でも150円程度)で購入できるため、画質にこだわらない番組などはDVDに移すことで、気軽にライブラリーを増やすことができる。そういった意味では、まだまだDVD/HDDを操作レコーダーの時代が続きそうだ。

「この夏」のDVD/HDDレコーダー選びのポイント

 ではこの夏にDVD/HDDレコーダーを購入する場合、どういった観点で選べばより満足できるのだろう。そのためのポイントをいくつかピックアップして、それらを満たすおススメ製品を紹介しよう。

 製品選びで重要なポイントとなるのは、「現状の満足感」と「将来を見据えた互換性」の2つ。将来性を優先しても現在使いにくければ購入する意味がないし、現在は快適に利用できても、録画した番組が将来見れなければ元も子もない。この2つがほどよく調和してこそ、ベストな製品選びといえよう。

 まず最優先に考えるべきなのが、地上デジタル放送に対する対応だ。EPGを使った録画予約の対応はもちろん、その使い勝手もよく検討したいところだし、2番組同時録画を可能にするデジタル対応Wチューナーはとても便利なのでぜひとも必須条件にしたい。

 またハイビジョン放送は必然的にHDDへ録画していくことになるため、ディスク容量はできるだけ大きい方がよい。最低でも500Gバイトは欲しい。接続端子は、2011年以降のことを考えるとHDMIが必須条件となるし、できたら1080p出力にも対応しておいてもらいたい。

photo 1080p出力に対応したパイオニアのBlu-ray Discプレーヤー「BDP-LX70」

 いまのところ1080pでの放送はおこなわれていないので重要度は低いが、薄型テレビやBlu-ray Disc/HD DVDプレーヤー、ハイビジョンビデオカメラなど、レコーダーと接続される機器の1080p対応が急速に進んでいるため、先のことを考えると1080p対応製品の方が無難といえる。が、接続する機器は人次第なので、こちらは+α程度に捉えたい。

 それよりもしっかりチェックして欲しいのが、i.Link出力だ。多くのレコーダーがi.Linkを備えるが、その大半がビデオカメラを接続するために用意された入力端子のみ。そのため、映像は取り込めるが、別のプレーヤーに出力はできない。これこそ将来的な展望をクローズしてしまう要因のひとつ。i.Link出力はぜひとも必須条件に加えたい。

 i.Linkに関してはさらに不便な点がある。実はi.Linkによる機器同士の接続には相性問題が存在しており、互いに端子を備えていても「リンク」できないことが多々ある。特に他社製品同士は接続できても、まず意図通りに動作してくれない。10年以上前のパソコンのような話を家電でするのは情けない限りだが、この問題は規格の登場以来続いており、いまだ解決される気配もない。将来性を確保するためにも、購入前にどのメーカーの製品を選ぶかもよく考える必要がある。

 これと同じ問題は、より新しい規格であるHDMIにもある。パナソニックの「VIERA Link」やシャープの「AQUOSファミリンク」などは、HDMIを使いテレビなど接続した機器同士を連動させてコントロールできる。しかしこれらは同じメーカーで、かつ対応機器同士でないとコントロールが行えない。

 そのためこの機能を使いたい場合、レコーダー購入時にいま使っている(もしくは将来買おうとしている)薄型テレビがどのメーカーなのか、リンク機能に対応しているかを確認する必要がある。まあ、そこまでの必要はないという人も少なくないと思うので、こちらは+αの条件としよう。

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