まずはアカウント作成から。YouTubeには、マイアカウントというユーザーサービスが用意されており、PC側でこれを取得しておく必要がある。ユーザー名、パスワードをソフトウェアキーボードから入力して、Apple TVにアカウントを作成する。
いったん作成したアカウントは、ログアウトした後も保存され、再度ログインして使うことができる。だから、家族それぞれがYouTubeアカウントを持って切り替えてもいいのだ。
なお、家族全員で共有することになるので、視聴制限は必要になる。ペアレンタルコントロールのコードがついている作品は、4桁の数字によるアクセス制限がかかっているもの。日本では配信されていないが、iTunes Storeで販売されている映画やテレビ番組で制限がかかっていれば、この認証が必要になる、というわけだ。YouTubeでペアレンタルコントロールを適用するかどうかは、映画やテレビ番組とは別にオン/オフの両方の設定が可能。
YouTubeのアカウントを使うことで、ユーザーは作品に5段階のレートを付けることができる。また、「よく使う項目」に好きな作品をブックマークしておくことも可能だ。これは、日本語化されたばかりのYouTubeのWebサイトでは「お気に入り」となっているものだ。
この「よく使う項目」へ登録されたものは、Web版の「お気に入り」に自動的に入る。逆の場合もすべてではないが可能。PC側で気に入った作品を「お気に入りに送り込んでおいて、あとでApple TVの「よく使う項目」で視聴する、というのもできるのだ。
では、メニュー周りから探っていこう。
いったんログインすると、画面のメニューは次の8個となる。
この中で、「お勧めのビデオ」の数は13個、「人気のビデオ」は「今日」「今週」「すべての時間」のタブを切り替えて使うようになっている。レビュー時点ではそれぞれ66個、75個、72個だった。
最新のビデオは26日の時点で1万6500個。最新の作品から20個ずつ表示される。最下部までくると、「別の20個のビデオを読み込む」というメニューが出てくる。825回この作業を繰り返すと、すべての動画をブラウズすることができる計算になる。
トップレートには68個が表示されていた。履歴には自分が再生した作品の履歴が表示されるが、見られては困るものがある場合には、「XXXXの履歴を消去」のオプションもある。ただし、全消去のみで、個別に消去するオプションはない。
次のメニューは「検索」。これを選択すると、左側に「英数字のみ」のソフトウェアキーボードが表示される。アルファベットを1つ入力する毎に絞り込まれていくインクリメンタルサーチで、右側に候補がサムネール画面付きでリストアップされる。
試しに「a」だけを選んでリストアップすると、候補の数は1万8400個。「最新のビデオ」の数より多い。しかし、「q」だと73個。この落差はいったい……。
検索機能は早急にバージョンアップする必要があるだろう。ひっかかるはずのタグにひっかからず、ありえないタグにひっかかったりする。たとえば、「tec」と入力した検索結果が、AC/DCの「Highway To Hell」のミュージックビデオだけ、というのはどう考えてもおかしい。「iph」まで表示してiPhone関連のビデオが表示されないのはさらに不自然だ。意図的なものなら別だが。
もちろん、そのときには日本語検索が可能な仕組みにしてほしいものだ。
最後になってしまったが、動画の再生について。選択すると、タイトル、長さのほかに「開始」「追加」「カテゴリ」「タグ」「視聴数」といった情報が表示される。
「You're Beautiful」のパロディーソングである「Mac Beautiful」の場合、
開始:HappySlip
追加:1/21/07
カテゴリ:コメディ
タグ:happyslip、happy、slip、mac、pro、apple、comp...
視聴数:966,553
……といった具合だ。「開始」というのは「From」の間違いだろうと思われる。「追加」というのは追加日。
では再生してみよう。
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